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気象魔法士、ただいま参上 !  作者: 十二支背虎
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222, ダンジョンで、……攻略は、二十八階へ ⑩ 闘技場 ⑤裏

 闘いの舞台では、二人のワケあり美少女たちが微笑んでいた。

 ヂ、バチッ!

『くっ、このモノ、中々やる! だが、我が主より託された戦術をわれが活かしきれぬままにこの対戦を終わらせてなるものか! つ、ツインドリル〔くぅ、我が主とはいえ、この技名(わざめい)なんとかならんかったんかい?〕発動(シュート)!』

 両腕に装備されたドリルを回転させ、さらにそのモノは移動速度を限界まで引き上げる。


 およそ数十年のあいだ人々の心を預けられると、物言わぬ物体でも仮のイノチを持つという付喪神(つくもがみ)というスキルを、極々僅かな確率で得ることができる。


 とは言え、〔彼女〕たちは、現在の主たちの一万年は過去で、現在の主たちの前世の一万年は未来の技術で保存され、(ふる)き世界の付喪神(つくもがみ)を、新しき世界の九十九神(つくもがみ)なんてスキルに昇華させてしまっていた。


『逃がさないよ。迦楼羅(カルラ)モードなんて、そうそう使えないんだから。』

 逆回転による風の供給はジャイロ効果を高出力で生み出し、ボクは安定する。

 仕掛けが伸びる。でも…。


 バヂィッ!

『さすがドリルゲンガーね。簡単には捕まえられないや。』


「ジヂィッ」とか「ヂバッ」とか、何度も弾かれる。


 弾かれるのは、当然のこと。仕掛けはとにかく細い。だって、糸だもの。

 『はんてん』していなかったら絶対に使用が無理な機構の糸巻き。

 ボクのご主人様って、本っ当に仕掛けに凝るんだよ……。


 誰れも思わないような所にギミックが仕込んでいるんだから。

 ボクの装備の孔雀模様の渦のところにも、ある。今回は、ソレ。


 これが反転しないと使えないギミック。


 しゅるりしゅるりと糸が解かれ流れだす。ゲンガーもボクも回転軸は一本。

 しゅるりしゅるり……。



 しゅるりしゅるり……。



 しゅるりしゅるり……。

「!」

 捕まえた。





「ああっ、ダメ…。触手が…。」



『…触手? …なんて失礼な。』

短いですが、ひとときの憩いを。


新型肺炎の危機を一緒に乗り越えていきましょう!

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