↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
気象魔法士、ただいま参上 !  作者: 十二支背虎
296/338

201, ダンジョンで、……攻略は、二十八階へ ③

あけましておめでとうございます。

お年玉?

ようやく、展開の仕方? 方向性?がまとまったので、お送りします。

表現方法に手間取りました。

では、どうぞ。

 ゴーレムパワードスーツ君が……長いからGPS(ジーピーエス)君でいいか……、コアの抜けた残りのG(ゴーレム)H(ホテル)は、その性質を重視して簡易型のランドセル型バックパックとして対象のメンバーたち全員に無償貸与(たいよ)した。


 ところが、こちらの意図を理解しない者という方々は居るようで……。

「「「え~、貸し出しぃ~。貸し出すくらいなら、すっぱりとくれた方がいいんだけどな~?」」」

 というワガママな御仁(ごじん)の他にも頷く者、多数。

 そんな方々も居るには居ましたが、付け足した俺の言葉に納得してくれました。


「ほほぅ、お目が高い。このバックパックをご所望(しょもう)か? まだ各国で立て替えてもらっている借金を返済していないというのに豪儀(ごうぎ)なことだな。え~と、立て替え分の今までの床暖房の工事費を棒引きにして…、ダンジョンが進むにつれて被害が広がっているから、ああ…オヤツポイント分もマイナスにしてっと……あとはダンジョンの素材の報酬も……「「「貸し出しでいいです! すみませんでした!」」」…え…そう? いいならいいけど。」

 彼らの他にも明確には言わないだけで、貸し出しということに不満を持っている人たちが居たようですが、彼ら同様に顔色を無くしていました。

 誰とは言いませんよ。誰とは……。


 ちなみに、買い取りだとしたら小国の国家予算くらいは注ぎ込まないと間に合わないくらいには、高性能な中身(なかみ)ではある。

 その性能をリストに挙げていくと、ゴーレム倉庫の劣化版の搭載。人一人なら滞空できるほどの上昇能力を備えているブースター。チープな風合いの外身(そとみ)は、材質がミスリル。貸与といいながらも、個人認証が設定されているから俺たち以外は再設定不能だよ。

 ですから、魔銀《ミスリル》貨を数百枚かな……、総ミスリル仕立てだし。

 数百兆鈴なんて見たことの無いものになるはず。



 それに、言っておかなければならないことが有ったんだよね。

「バックパックをそれぞれに付けると言うことの意味を噛み締めて欲しい。学内とはいえダンジョンも大詰め。真っ正面から見たら階段は確実に存在しているけど、斜めから見たら階段の行き先なんて壁と扉の隙間だぞ。こんなところで一人でも道にはぐれたとしたら、その者は一人で解決しなきゃいけないことも起きるということさ。ここまでみんな一緒だったとしても、一番下には、ダンジョンボスが居るはずだ……。魔王が悪戯(イタズラ)していなければ、ね。きちんと、気を入れていこうよ。」

「「「「「「「お~……」」」」」」」

 元気のない返事が来ました。

 これからのことに不安なのか、残っていた借金が判明したせいなのかは分かりません。









 ここ(・・)では無いどこかの世界で、厄介な扉を開こうとしている者たちが居た。

 その事にマショウ・ジカイは気づいていた。



 だが、彼には止められないし、あるじにも伝えられなかった。

 彼のせいでは無い。

 彼のチカラの内側を侵食している何かのために、伝えられなかった。

 だからこそ、マショウ・ジカイのチカラの及ぼし方を変えることにしたのだ、安全召喚(・・)服という禁じ手を使ってでも……。

『旅の安全をお祈りするですモーン。』

「ああ、分かっているさ。では行こうか、みんな?」

「「「「「「「お~……」」」」」」」

 主たち一行は階段の中に進んでいった。















「勇者召喚の儀を始める。」

 涼やかな声が、その場を締(し)める。

 

「トラバサミを用意しなさい。その上に召喚陣を構築します。魔力糸を用意、陣に沿って配置します。」

 賢い猛獣を仕留めようとするかのような狡猾な陣を、冷静に計算して設置していく優秀な罠師が、そこに居た。


「「「姫様、滞りなく、用意できてござりまする。」」」

 仕掛けを施した者が口々に伝える。


「水晶を仕掛けなさい。隈無(くまな)(隙間無(すきまな))く、この場所を包むのです。魔道鏡の用意はいい?」


「「「然(しか)り!」」」


「これで、捕獲できぬ道理(どうり)は無いはず、考え得る穴は埋めた。後は実行するだけ……。我らには成さねばならないことが有るのみ。ここへ来ての迷いなど不要。始めるぞ!」



 やがて、時は満ちる。


 月の満ち欠け、日食のタイミング、潮の満ち引き、阿吽(あうん)の呼吸のすべての合一がもたらした奇跡。

 その瞬間を狙っての発気(はっき)。



「「「「「「「「「「勇者召喚!」」」」」」」」」」















 とあるギルドの中で、困惑の声が上がった。

「ああっ? しまった、この時を狙いおったのか? しかも雷神(らいじん)を降臨させる……とは。」

 その力の発露を感知したその者は、つい頭を抱えた。

 と、同時に期待を抱いた。


「アレ(・・)を御(ぎょ)せる者は、そう居(お)るまい。この際、こちらで一暴れしていって貰おうかの、……ふぉふぉふぉふぉ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。