199, ダンジョンで、……攻略は、二十七階へ ⑪ アノ日?
永らくお待たせしました。今回も若干短いです。
「アッ、…んっ、…ンくっ、…ンン~ッ、っン……はぁぁ…んっアぁ…。」
聞き様によっては悩ましすぎる声を上げているのは、アトリ。
もっともその声を上げさせている俺が言うことではないのだが、な。
「んッ、…んっ、…ンくっ、…ンン~ッ、っン……はぁぁ…んっ、クぁ…。」
聞き様によっては悩ましすぎる声を上げているのは、コヨミ。
他の四人だって似たり寄ったり。
「んアッ、…んっ、…ンふっ、…ンゥ~ッ、っン……はぁ…んっアぁン…。」
これは、リウス。
「んウッ、…んフっ、…ンっ、…ン~ッ、っン……はぁう…んっ、ク…ぅぁ…。」
これは、リメラ。
「んッ、…んっ、…ンっ、…ンン~ッ、っン……んっ、ンぁあ…。」
これは、パロア。
「んウッ、…んフっ、…ンっ、…ン~ッ、っン……はっぁ…んっ、ぅアぁ…。」
これが、あのシクロ。大丈夫か? シクロ。
なぜ、こうなったのか?
え~、竜宮の島で結婚式をするということで、コヨミの両親と、リウス、リメラの姉妹の両親に急遽ではあるが今更な許可を貰いに……とは言え、ずっと連れ回していたうえに眷属にまでなってしまっているという事態に、なし崩し的にではあるが許可は出た。
もちろん国民とかへのお披露目になるような本格的なものは学院卒業後に、大々的にパレットリアで行うことになった。
代わりに、今日は六人の嫁と竜宮の島での竜神前による仮祝言を行ったのだ。
「仮祝言とはいえ、竜宮の神前によって皆さま方の結婚は今日の良き日に相成りましてござります。」
ちょうど来合わせた天姫さまの詔を受け、六人の娘たちは俺の妻として相成った。ただ……、衣装の持ち合わせがなく、天姫さまのご厚意による神前の儀式をするための衣装を六棹、箪笥ごとお貸し頂いた。
ある意味、修行のような仮祝言であったことは確かだ。
そのタンスに入っていたのは天姫の正式装備の十二単衣、その総重量は、二十キルに及ぶ。髪にも色々と飾りが……。
ただ立っているだけでも辛いのに。天宮を出発して主要の東西南北の各宮を巡り、戻ってくるという難行苦行だった。
もっとも、各宮へは、俺の転移で済ませたけどね。
仮祝言なんだし、そこまで力を入れる必要もないかなって。
これが、現在の状況を作り出した。
良かれと思ってやったことが………、こうなった。
「頑張って歩くつもりだったのに~。」
「セトラ君、これは、わたしたちを信じていないって事だよ?」
「これは、わたしたちにご褒美が必要だよ?」
「うんうん。」
「そうね。特別なご褒美だわね!」
「そうそう。」
「「「「「「これは、アレね!」」」」」」
それを聞いた瞬間、俺の全身をさぶイボが覆った。
ただいま、絶賛全身をマッサージ&ストレッチ中。
ゴーレムハウスの最上階丸ごと寝室にし、六人の嫁が余裕を持って寝られるくらいのベッドを作っていたそこに居る。
しかも、彼女たちは裸の背中を晒して、寝台に居る。
ショッツの『地平線女神の希望』が、イイ仕事をしたようで……。お胸が……。
俺は、フワフワもこもこの白銀の犬神様モードで飛び跳ねています。
「「「「「「白いもこもこでマッサージして!」」」」」」
肉球で、ぷきゅっとな。ふわふわシッポで、さわさわ。
「着慣れないものは、肩こりの原因って事だね。……はぁ~。」




