嫁会議、勃発!
短いですが、海のあるじの裏では、こんなことに……。
「さて、嫁会議を始めますわ。セトラ様の一番は私ですから。」
と、幼馴染みの強みを放つコヨミだが、それを受けて立った者が居た。
「一番最初の出会いはわたくしです。最初にお生まれになった時の可愛さ、ミルクをお飲みになる時の可愛さは格別の物がありましたわ。」
とは、アトリ。
「ずっと見ていたというのなら我らでしょう? ねぇ、黒乃。そうね、白乃。」
参戦するのは、最近加入した源のシロク。
古今東西の美少女と美女と美人を網羅して、俺の好みを追及したとかって何で?……orz
「子供作るって言ったもん!」
バロアの刺激的な反撃は、周りの女性陣の心に火を熾させた。
かっかと燃えるその熱量は留まる所を知らない。
「あの方はわたくしの耳とシッポに非常に興味があるようで良くおさわりになりましたわ。猫ビト族の流儀に則った正式なものでしたわ……。ああ……思い出すだけでうっとりしますわ。」
更なる爆弾が……、プ・リウスによって打ち込まれた。
「わたくしも耳とシッポを。特に耳の中を……きゃっ……。」
とどめは、プ・リメラが……。
「「あなた方は知らないでしょうけど、ピーーーーーーーーーー」」
お前たち………orz
アトリとコヨミは俺の小さい頃を知っているために公開できないような事柄まで知っていたりする訳で………orz
自主規制が入りました。
火モグラに録らせていた音声の最初の方だけでも、丁々発止の鍔迫り合い。
こんなにも危ない発言が飛び交う地獄絵図が容易に想像できる。
いくら何でも、ゴーレムキューブを置いておけばいいかもとか思っていた、その時の俺を殴ってやりたいほどである。
カチャカチャと響くガラスの器の音、「ああ、新作ですわ」とか言う声は入っているものの剣呑な雰囲気がダダ漏れで、何か非常に怖い。
俺はこんな所に、召喚を掛けたというのか………orz
そりゃ、ゲンコツ食らうはずだわ。




