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気象魔法士、ただいま参上 !  作者: 十二支背虎
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ドラゴンスレイヤーの称号

イヤイヤ、こんがらがっていたお話。ほどいていくとここまでのお話になるんですね。

本人もビックリです。

 ドラゴンたちのご主人様となった俺は、カクシの森にあるダンジョンで、頭を抱えていた。

 最近、とみに魔力の減りが早かったので、パレットリアの周辺のダンジョンを調査していたときのことだった。


 初期投資のおかげで深層へと育っていたダンジョン一号がその階層を加速度的に増やしていた。

 どっかのダンジョンの影響を受けたのか、階層ごとに下手をすると大陸が違っているのはもちろんの事、世界すらも違っているのでは無いかと言うくらいに変化に富んでいた。


 その中の一〇階ごとに中ボスが居座りだし、中間点の五階には、フロアボスが常駐しだした。それらの魔物に従魔たちの姿が出現しだしたのである。

 隣り合った他のダンジョンに冒険者が入る事で、その中ボスやら、フロアボスやらが、そちらに召喚されていくのである。


 倒された魔物は冒険者たちの経験値になり、逆の場合はボスのフロアに装備品が溢れ、そして消えていくのである、各階層への宝箱の中身として。



 もちろん、冒険者たちは自己責任が課せられるのだが………。

 当該ランクでの戦いならまだしも、背伸びしすぎての戦いには、その戦いに挑んだパーティ全員に死んだ方がましな罰則が降って湧く。


 死ぬという楽な方法は俺のダンジョンたちには無い。


 ヒト族を好む魔物たちのエサになっていたりする。

 おっと、説明が舌足らずだったか?


 ダイマオウグソクムシのご飯を思い出して貰えればいい。

 魔力というか魔素を含んだ皮膚はそれ自体が高級なエサになる。


 ダイレクトに食事をするのだから、それはもう死の苦しみになる。

 まぁ、笑い死に? そこまでギリギリではないかも知れないが。


 ヒトが死ぬと、それは生きている高級なエサでは無くなるために、魔物たちには厳命してある、殺すなと。ダンマスの命令ですから。

 というか、ダンジョンで死んだ連中のステータスが俺の魔力に変換されるのは嫌なために、決めた苦肉の策だ。

 PKだろうとKPKだろうと、瀕死になった瞬間に無力化されて、送り込まれる。

 ある意味安全で、ある意味超過酷なダンジョンだ。


 ちなみに、最近、共同浴場の方でも似たようなサービスを始めた。肌がツルツルになると好評を得ている。むだ毛の手入れも、お手の物である。


 まぁ、十分に反省して貰った後に、『奴隷』から再スタート。

 な、死んだ方がましだろう?


 一度生まれてきた人生、そう簡単に楽にはさせない!



 さて、そのカクシの森のダンジョンの階層の数が百を越えている事に気付いた時は、既に手遅れだった。

 その段階での最下層のダンジョンマスターの部屋に転移した時に目の前で生まれていたボスが、ドラゴンでした。

 俺が気づく前に生まれていたボスだったために、こちらに歯向かってきたのです。


 そりゃ、歯向かった時点で詰みでしょう。


 従魔のアダマンスライムに、速攻でぶち抜かれて経験値を置いて消えていきました。

 鑑定で見たステータスに、『下克上を覆した者』が追加されていました………orz


 何で自分がダンマスのダンジョンで経験値やら、称号やらが増えるのだか、まったくもって訳分かりませんが。


 このダンジョンでは百階以降のフロアには必ずフロアボスとして、ドラゴンが生まれていました。


 このことを冒険者ギルドに報告したら、非常に喜んでいました。


 ドラゴンスレイヤーの称号の復活がここに!

 そう銘打った(のぼり)も多数、翻っていました。


 推奨レベルはAランク以上で、レイドアタックは三パーティまで。



 さぁ、皆さんこぞって、ダンジョンに挑戦に来てください。


 ああ、言い忘れましたが、ドラゴンの素材はゴーレムハウス経由でギルドに直送できますよ。宝箱には、ミスリルも入れてありますから、ね。

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