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気象魔法士、ただいま参上 !  作者: 十二支背虎
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 蠢動

 湧き上がった題の第三弾、まだまだ、これからですね………orz。

「ア・クラツ王よ、世界に覇を唱える時が来た。タクラムの近くに新国が生まれた。その新国を属国とすることがその足掛かりになる。今こそ、その時である。生まれたばかりの弊害として、この国に軍備はない。民もそのほとんどが難民や卑民。王はまだ小さく他の国の援助により擁護されている存在。我が国の最大兵力で、掛かればすぐにでも落ちましょう。」


 アレディアという国の芯を成すのは一神教。

 絶大なる神が居るという信仰の元に纏まった国である。

 様々な吉凶を(はか)るのは、その絶大な信仰の中枢、ある意味この国を操作しているアレディア救済教議会である。


 元々はこの大陸に落ちてきた神族から発展した国という在り方だった。


 ある時、神の雷の塔の力を使用して、魔物の大暴走(スタンピード)を食い止めた者たちがいた。

 当時の六つの国が所有する六つの塔を同時起動して、六方向からの放射で数を減らしたという伝説が後の世に伝わっている。彼らの伝説の中の一つの章を起原としたのがアレディア救済協議会という、信仰の大本だった。


 数十年数百年という長きに亘って紡がれる伝説は形を少しずつ変え、信仰へと結実した。


 そして、この星の救済を謳ったのである。


 六人の英雄の内の一人だけにスポットを当てて。

 救済協議会にとって、彼の行動が民を導くには都合がよかったからだともいわれている。


 その者の名は、リュージュ。テアという名の妻を持ち、当代随一の体術の持ち主ではあったが、魔力も格別のものを持っていたと伝えられている。

 一週間の曜日に彼らの名前が残っている。

 妻のテアもそこに存在し、一週間七日を形成している。



 このレディアーク大陸に属する数々の国が在る中で、先に滅亡したザンソルを裏で操っていたとされるのがこの国、アレディアである。

 大陸一の有数の騎士団と兵士は常時稼働は約三万。最大兵力はその十倍にも達する。

 しかも、魔法軍もそれなりに数が揃っている。ただ、大陸の東の端に国があるため、そこからの遠征にはよほどの覚悟と決断が必要になる。


 アレディア救済教議会の最高司教のアーク・ダイ・カーンの戦略の中に最大兵力で蹂躙することしか頭に無かった。人民は増えるモノであり、思考する弾薬としか考えていなかったのである。


「アーク最高司教のお言葉に従い、我々はこの大陸を統治し、まだ見ぬ大地へと我らの覇を伸ばしていこうぞ! まずは、パレットリア新国への覇道の旅を始めようぞ!」

「おおーっ!!」

 その絵に描かれた餅を食べ尽くすために、ア・クラツ王は、兵士たちの戦意高揚を高めていくのだった。

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