(7) 聖暦一五四二年四月 サララとのレッスン
四月二十八日早朝、ミロシュはサララと約束していた北東門に来た。
(サララがいるはずだけれど)
周りを見渡すが、サララがいない。
確か北東門だったはずとミロシュが思い返していると、声をかけられる。
「さぁ、いきましょうか」
ミロシュは怪訝な顔をする。
サララの声はするが、姿はしない。それに気配も感じられなかった。
「サララ? どこにいるんだ?」
「今は姿を消しています。ミロシュは目立ちたくないようですしね」
サララの声音は弾んでいた。ミロシュはサララの言うとおり、目立ちたくない。
サララほどの美少女が同行すると、目立ちすぎて困るのでサララの配慮は助かる。
「そうだね。わかったよ」
小声でこたえる。独り言をぶつぶつ言う変な奴とまわりに誤解されたくはない。
しかし、人目を惹く容姿といい、門近くでの瞑想といい、ミロシュはけっこう目立っているのを本人だけは知らなかった。
他者との会話がほとんどないために。
ミロシュはサララの声に誘導されるがまま、歩いていく。
都市部をぬけ、平原をこえ、マレヴィガ大森林へと到着した。
「この林道を抜けていきましょう」
サララの声に頷き、ミロシュは歩き続ける。
すると、赤いリボンが巻かれている木が数本、視界に入った。
初めて、赤いリボンを見たが、実に目立っていた。
これなら、見落とすことはないだろう。
何本も巻かれているのは、魔物にはずされた時のことを考えてに違いない。
「もういいでしょう」
サララは姿を現し、奥を指差す。
「こちらです」
「でも、ここから先は強い魔物が」
「だから、いくんですよ。レベルアップするために」
会心の微笑をサララはミロシュに見せた。
さすがに、ミロシュにもサララの微笑がどういうものかわかってきた。
サララは意地悪をする時も微笑めば、厳しいことを言う時も微笑する。
天使なのに、サディスティックなところがあるとしか考えられない。
決して口には出さないが、ミロシュはそう思った。
「大丈夫かな」
「私がいれば大丈夫ですよ。周囲もミロシュ以上に探っていますから」
「わかった。覚悟を決めるよ」
ここまで来て逃げるのは、みっともないにもほどがあるだろう。
ミロシュにも多少の見栄がある。
ミロシュは歩くのを再開する。
いつもなら、歩行蔦やミドルアントを倒していくのだが、魔力を温存するよう言われているので見逃している。
しかし、通路をふせぐように魔物が現れると話は異なる。
倒さなければ、前へ進めない。
二匹のゴブリンが林道に現れる。
もちろん、サララから近づいてくるのを知らされており、準備万端だ。
ファイアーボール二発で接近される前にゴブリンをなぎ払った。
初めての人型をした魔物である。
攻撃するのに躊躇するかと思ったが、そうでもなかった。
やはり、人間ではなく魔物だという意識が働けば、容赦なく攻撃できる。
問題は人間を相手にした時だが、向こうに敵意があればやれるとミロシュは考えている。
相手に敵意がなければ……
そんな状況に追い込まれたくはないとミロシュは思った。
体表面を焼かれて絶命したゴブリンの死体を見ながら。
さらに二匹のゴブリンが現れ、瞬く間に倒した。
ミロシュは魔攻も上昇し、火魔法をかなり使いこなしている。
少数のゴブリンはもはや敵ではなかった。
「このあたりはゴブリンが多いようだね」
「ええ。ここからは道を離れて、森の中を移動しましょう」
サララの提案に対して、ミロシュは気がすすまない。
視界は悪くなり、迷子になる可能性すらある。
一人なら、絶対にしないだろう。しかし、今はそれをやらなくてはならない。
ミロシュとサララは林道を離れ、森を踏破していく。
サララは何らかの手段で地理を把握しているのだろう。迷う様子は全くない。
一時間弱ほど歩いたところで、樹木がなくなり、目の前が数十メートル四方の草原になっている場所に到着した。
草原には木で造られた柵のようなものが並んでいる。
奥には崖があり、斜面には洞窟の入り口があった。入り口の前には誰かが立っているようだ。
「着きました。草原には出ないで下さい。見つかりますから」
「あれはもしかしたら、ゴブリンの棲家?」
「はい、そうです」
「もしかして、あの中にいるゴブリンを倒してレベルアップするのか?」
「はい、三十匹ほどいるかと思います。全滅させれば、レベル上がりますよ」
簡単に言うサララ。
相変わらず、虫も殺さないような笑顔でゴブリンにとっては極悪な提言をする。
ミロシュは少しひいてしまうが、それ以前の問題があった。
「いやいや、全部倒すなんて無理だよ。不意打ちで洞窟の入り口を制圧して、中に火球を打ちまくれば、勝ち目はある。でも、圧倒的に魔力が足りない」
半分の十五匹倒せれば、いいのではなかろうか。
そもそも、入り口を制圧できるかどうかが疑問だ。
「見張りは私が眠らせます。その後、倒すだけで制圧できます。魔力については、私が足りない分を補充していきますから」
「そんなことが可能なんだ」
ミロシュは少し目を見開いて驚く。
魔力の補充が可能かどうかでかなり話が違ってくる。
「はい。私は理力で行いますが、回復属性魔法でも可能です。もっとも、効率は理力より悪いですよ」
「なるほど、回復属性魔法にそういう使い方があるんだ」
天使が持つ理力や魔法の便利さにミロシュは感心し、頷きを返す。
「これで大丈夫だとわかりましたか?」
「そうだなぁ」
穴がないか考えるミロシュ。だが、とくに思い浮かばない。入り口を制圧して、火球をはなっていけば、ゴブリンが相手だと負ける要素はないように思える。
でも、ミロシュは
「万一の場合は助けてくれる?」
と、念をおす。
「はい」
サララは即答する。
いつもの微笑だが、「根性なし!」とでも思ってるのではないかとミロシュは邪推した。
「ああ、このままだとギルドカードに記載されてしまうな。預かってもらえないかな」
「どうしてですか? 報酬もらえてギルドランク上がりますよ」
不思議そうな顔をするサララ。
ドラゴン退治とかなら目立つだろうが、ゴブリン退治なら問題ないとサララは思う。
「自分の実力以上に評価されると困るかもしれないからね」
お前はゴブリン三十匹を倒せたんだからあの魔物も倒せるはずだ、などと有事の際にギルドにいわれれば、洒落にならない。
金には当面困らないし、さっきのゴブリン四匹で今日の報酬は十分だ。
「名を売るのも冒険者にとって必要ですよ」
「本当に強くなってからでいいよ。サララが求めるのは力であって、名じゃないだろう」
この事に関して、ミロシュは譲るつもりはない。ゲームなら、多少冒険してもいい。
しかし、これは現実だ。
こんなことをするんじゃなかった、と後悔しながら死にたくはない。
「わかりました。私もどうしてもというわけではありませんから」
名を売るメリットもあるのでサララは売名を提案してみた。
しかし、ミロシュの反対を押し切ってまでやるつもりはない。
サララも目立ちすぎるのは本意ではないのだ。
レベルアップにしても、本当はもう少し大物を狙いにいってもいい。
しかし、あえてゴブリンの群れ程度に抑えてある。
サララの目的は遠大で達成するのに時間がかかる。
目標を達成する前に突出しすぎて、同僚の天使の嫉妬やアウグナシオンから注目をあびるのは避けたい。
「わかってくれてよかったよ。じゃあ、これ」
本当によかったとミロシュは思っている。
サララに反論されたら勝てるかどうかわからない。
ミロシュはギルドカードをサララに渡し、サララは受け取った。
「なら、やってみようか」
ミロシュはあえて簡単に言った。
しかし、今からやることは自分の実力をこえる行為だ。
杖をつかむ手に力がこめられ、顔つきが自然と引き締まる。
洞窟の入り口を見つめる視線は厳しい。
「はい」
サララはミロシュの横顔をさりげなく見やった。
慎重すぎるようにも思えるが、決断力もやる気もあるのは間違いない、とサララは思う。
ミロシュを見るサララの瞳に不満げな色はなかった。
先ほど、ミロシュはレベル六に上がった。
もう、その洞窟に生きているゴブリンは存在しない。
サララが右手をあげて光を発しただけで、入り口近くのゴブリンが全て眠らされた。
後はもう、ファイアーボールでゴブリンを倒していくだけの作業にすぎない。
魔力がきれればサララが補充し、またファイアーボールを放つ。
ミロシュは作業を繰り返していくだけだった。
自分が焼き殺したゴブリンの死体が並んでいるのをミロシュは見つめる。
焼け焦げた肉の臭いがひどく、ミロシュの顔が少しゆがんだ。
視線をはずして、ミロシュは洞窟の外へ出た。
ミロシュの顔は少し青白い。魔力が減少したからか別の理由からか。
瞳からは感情の色が消し去られていた。
焼死したゴブリンの記憶を塗り替えるために、ミロシュはきれいに咲いている青色や赤色の花々を見つめる。
花々の香りは先ほどの悪臭を忘れさせた。
ミロシュは花に触れようと指先を近づけるも、思い返し、触れるのをやめた。
だが、花からは視線を決してはずさなかった。
そんなミロシュにサララは右手を伸ばそうとする。
サララはその右手を不思議そうに見つめた後、腕を戻した。
ミロシュはサララのそんな様子に気づかないまま、花を凝視している。
サララはもう何もせず、黙って見つめていた。いつもの微笑みはそこにない。
ミロシュは花を見るのをやめ、サララに問いかける。
「この世界で死んだら、天国か地獄にいくのかな?」
「ジゴクですか? ああ、地球で信じられている地獄ですね。ないので安心して下さい」
「それはよかったな……」
どこまでも蒼く澄んだ空を見上げてミロシュは苦笑する。
地獄はないのか。
天使がいうのだ。
本当にないのだろう。
ああ、本当はよかったなんて思ってやいない!
ゴブリン大量虐殺の罪で閻魔大王の裁きを受けるなんてことはないさ。
だが、悪人に殺されたら、殺され損になる。
悪人が人を殺したとしても、地獄で罰を受けることなどないのだから。
もっとも、地球でも地獄が本当に存在するという証明はできていない。
しかし、地獄がないという証明もできない。
それはモラルを作るうえで重要なことだろう、とミロシュはハイグラシアに来て思う。
ため息を一つつき、ミロシュはサララに視線を戻した。
「強くなるよ、サララ」
「期待しています、ミロシュ」
今日、自分は強者として弱者であるゴブリンを蹂躙した。
だが、弱者になれば、自分が蹂躙される。それは嫌だ。
手段を選ばず、強くなる必要があるだろう。
ミロシュはそれが正しいと考える。理論的に考えて。
しかし、その果てにあるものが正しいとは限らない。
ミロシュはそうも思える。
理詰めでそう考えるのではなく、根拠なくそう感じるのだ。
ふと、ミロシュは気づく。
(ああ、思い上がってた。本来なら、地べたをはっていたかもしれないんだぞ、僕は)
「ごめん。先に言うべき言葉があった」
「今日はありがとう。サララ」
レベルアップさせてもらえたにも関わらず、贅沢なことを考えていたのに気づき、ミロシュはサララに礼を言った。
「……いえ、どういたしまして」
ミロシュの声音は清々しかった。少なくとも、サララはそう感じた。
四月二十九日から五月二日にかけて、ミドルアント、ゴブリン、オークなどを大量に効率よく倒していった。四月二十八日と同じようなやり方で。
その結果、ミロシュはレベル十に上がった。
五日たち、サララとのレベル上げはこれで一段落した。
森林近くの草原で、サララはミロシュに別れの挨拶をする。
「私はひとまず戻って、アウグナシオン様よりいただいた使命を果たします。今まで、お疲れ様でした」
「いいや、こちらこそありがとう。簡単にレベル十になったから、拍子抜けだよ。天使のサポートがあれば、レベル二十以上になったのも納得だ」
天使はかなり強い。
下位の魔物なんて天使の前では本当にザコだ。
この五日でミロシュはよく理解できた。
「使命がありますから、本当はつきっきりにはなれないんですが」
ミロシュを誘導できて、ゴブリンやミドルアントなどを効率よく倒せそうな住処を探すのに、手間をかけている。
サララが消費した時間はミロシュと一緒だった五日だけではない。
それを考えると、他の天使はどれだけ盟約者に時間をかけているのだろうか。
自分は下位天使だが、上級天使や中級天使であれば、効率よく行えるのだろうか。
サララはいくつも疑問に思うことがあった。
「他に召喚された方については引き続き調べておきます。スキルポイントをためて使ってないようですが、どう使うか決めてますか?」
「回復魔法と空間魔法をとるつもりだよ」
病気や怪我のために回復魔法は必要だ。これは確定していた。
問題はもう十ポイントの使い方だ。
魔力回復三にのばすのも考えていたが、空間魔法を選んだ。
今後は素材の持ち運びも行うだろうし、亜空間が使えれば便利だ。
また、転移が使えれば、逃げやすくなる。効率を犠牲にした選択だった。
「怪我をした時と逃げるためですか。強くなりましたけど、相変わらず慎重ですね」
サララにしては珍しく苦笑したようだ。
打算で結ばれた盟約とはいえ、こうしてつきあっていけば、ある程度親しみもわく。
ミロシュはサララのとりすましている顔が少し崩れたのがうれしい。
苦笑されたというのに妙なものだと思う。
「その通りだよ。死ななければ、チャンスはあるだろう?」
ミロシュも表情を崩して軽く言った。
「ミロシュは無理をして死ぬことはなさそうですね。他の人を意識してレベルアップに励んでください」
「わかったよ」
今度はミロシュが苦笑する。サララはミロシュを煽り続けるようだ。
「次に会うのを楽しみにしています」
サララは姿を消し、ミロシュと別れた。
あっさりしたものだった。
そのあっさりさが今の関係だ。
ミロシュの胸中に小さな穴があき、ミロシュは寂しさを感じる。
ああ、この五日で一人だと寂しく思えるようになってたのか、と自嘲する。
この穴は、サララが埋めていてくれたんだ。
サララがいなくなった後も、サララがいた空間をミロシュはしばらく見続けていた。
ギルドに戻り、今日の報酬をもらい、五月分の家賃を払った。
収支は安定しているが、そろそろ収入を上げるために奥地へ行ってもいいかもしれない。
装備や生活水準を向上させたくなってきた。そう考え始めていたミロシュにユディタが提案する。
「五月六日朝八時に、私のところへ来てくれないかな。よければ、ミロシュに紹介したい冒険者がいるのよ」
「冒険者ですか」
「ええ、よければ、パーティを組んでみない?」
ユディタはミロシュのランクが四に上がるまで待っていた。
ギルドランク四になれば、一人前とみなされる。パーティを組みやすくなるのだ。
「そうですね……」
レベルアップの為にサララと行動を共にしてから、ミロシュの心に変化が生じていた。
やはり、一人よりも何人かで行動したほうが危険性は少なくなる。
そして、人恋しさが芽生えてきていた。
「わかりました。会ってみます。でも、お断りすることになったらすみません」
「それは仕方ないわよ。逆に向こうが断ることがあるかもしれないわ。その時はごめんね」
「もちろん、かまいません」
人恋しさが増し、パーティを組む必要性を知った。
しかし、用心深さは変わらない。誰とでもよいというわけにはいかないのだ。
「ユディタさん、僕のために気を遣っていただいてありがとうございます」
ミロシュは軽く頭を下げる。
「いいのよ。パーティメンバーを斡旋するのはギルドの仕事だから」
「でも、僕は斡旋をユディタさんに頼んでませんでしたよ」
「頼まれなくても、必要になると思ってたしね。気にしないでいいわ」
と言われても、ミロシュはユディタの気遣いに感謝する。
よくしてもらえて嬉しい。そういう思いが表情の朗らかさとなって現れる。
そういう感情がユディタに伝わり、ユディタもまた満足する。
(普段は少年っぽさより冷静さが表にでるけども、たまに示すこの素直さがかわいいわね)
後ろに並んでいた強面の冒険者達は、その甘い雰囲気にやきもきしていた。
五月三日から五日にかけて、外壁からそう離れていない平原でミロシュは各種魔法を訓練していた。
空間魔法で一辺が約一.五メートルの亜空間を作成することができた。
その中には何でも入れることができて取り出すこともできる。
これで重たい荷物の持ち運びが楽になりうれしい。
亜空間をこれ以上広げることはできなかった。
スキルレベルを上げる必要があるのだろう。
空間移動を試みるも、発動に数十秒時間がかかり、せいぜい七十メートルほどしか移動できない。
戦闘時、とっさに敵の攻撃を回避する、といった使い方はできないようだ。
やはり、スキルレベル一では限界があるのだろう。
回復魔法の訓練は思うようにいかなかった。
すり傷はレベル一で治せたが、疲労などは思うようにとれない。
それ以上の重い怪我をわざとするには抵抗があった。
ハイグラシアに来た時にもらった本だけでは知識に限界がある。
やはり、魔法学園などで勉強する必要がありそうだ。
パーヴィリア王国の水質は問題なくて、風土病などはないとサララが教えてくれていた。
それでも、病気になる可能性はある。病気がそれで治せたら、いいのだけども。
火属性魔法が使えないときのために雷属性魔法、風属性魔法の鍛錬に力を入れた。
また、火事を避けるためにも必要だろう。
かろうじて、五月五日には雷属性魔法のスキルレベルが二になった。
これで、どうにか実用性を確保できた。
「フゥ」
電撃を放って、一息つくミロシュ。
気づくと、落陽が始まっていた。
暮れかけた陽が世界を紅く染めあげようとしている。
ミロシュは紅い雲が入り乱れる空を見上げる。
陽の紅と空の青が交じり合い、幻想的な風景をかもし出していた。
(夕焼けは世界が異なっても、綺麗なものなんだ)
(いよいよ、明日か。いい人と出会えればいいけども……)
ミロシュは帰途についた。
期待と不安を心中に抱きながら。
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名前:ミロシュ
ギルドランク:4-325
所持金:47153セルドス
年齢:16 性別:男 種族:人間
身分:平民 経験値:250/1300
レベル(残りポイント0):10
体力:94/94 魔力:105/105
腕力:20 持久力:26 敏捷:30
器用:19 魔攻:36 魔防:25
スキル(残りポイント0):
翻訳読み書き(万能)、
スキルポイントUP(2)、
経験値獲得UP(1.5倍)、瞑想2、
魔力回復2、気配察知2、火属性魔法3、
土属性魔法1、雷属性魔法2、空間魔法1、
風属性魔法1、無属性魔法1、回復魔法1
称号:
異世界人、天使の盟約者
特記事項:
入信:アウグナシオン、盟約:天使サララ
装備:
火魔石の杖(+1)、アザリ羊のローブ(+1)
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