11.スライム討伐 ~ポポside~
わらわはこれからコウがどうするのか気になったにゃ。
今後の行方を聞くと、どうやら冒険するって楽しそうに言ったその顔がなんだが眩しくて。
わらわも一緒に行きたいと改めて思ったにゃ。目玉焼きに釣られたわけではないにゃ(2回目)
しかし知らない世界なのに冒険するなんて怖くないのかにゃ?
と思ったら怖くないって言いきって、わらわはびっくり。
1人はもう寂しいし、ちちーちゃみたいに冒険はしてみたかったわらわは、ずっと怖くて行動できなかったというのににゃ。
わらわも……わらわも行きたいにゃ。
「にゃ。冒険…………わらわらもついていっていいかにゃ?」
「お、それは助かるけど大丈夫なのか?」
「ここでもう一人で過ごすのはもう嫌にゃ。わらわも冒険したいにゃ!」
と気持ちが爆発してしまったにゃ。
でも連れてってくれると言ってくれて、わらわは嬉しかったんだけどにゃ……
蓋を開けたら、魔物怖いだの退治したことないとか抜かしやがったにゃ!!
スライム退治を言ったらスライムを知ってるくせに、倒し方すら分かってないお子ちゃまで、どっちがお子ちゃまなんだにゃ……。
やっぱりこやつはアホなんだにゃ?
ってかコウの世界はわらわみたいな子供が100歳も生きてて、スライムはいるけど魔物退治しない平和な世界なのかにゃ??
その辺も今度聞くしかないかにゃ……。
……そしてスライムに手こずってるコウの姿を見て、わらわは一緒に冒険するなんて、ちょっと無茶じゃないのかにゃ?と思ってきたにゃ。
命がいくつあっても絶対足りないにゃ……!
スライムは特に危険ないから、とりあえずわらわは先に帰ったにゃ。
ただいまって帰ってこなかった父の面影をどこか
コウに重ねて、帰ってくるのを祈りながらにゃ。
だけどあまりにも遅くて、すごく心配したけどにゃ。
本当にスライムにどれだけ時間かかってるにゃって怒りそうになったら、ドアの音が聞こえたにゃ!!
「スライム討伐お疲れさまにゃん!」
コウ、おかえりなさいにゃ!!
おかえりなさいにゃぁぁあ!!!




