10.目玉焼き ~ポポside~
「わらわの名前はポポだにゃ、さてとコウ。お主はなぜあそこにいたのにゃ?
とりあえず色々根掘り葉掘り聞かせてもらうにゃ」
と言うと、コウはまじまじとわらわを見てきたにゃ。
子供だからバカにされてる気がして思わず
「わらわは100歳にゃ」
だなんて言ってしまったにゃ。
7歳なのに嘘ついてしまったにゃ。
でもこんな嘘に騙されるわけ…………
あるんかにゃーい!!!
アホなんかにゃ??
と思ったらどうやら、違う世界からこの世界に来たみたいにゃ。
違う世界ではわらわのような子供が100歳まで生きてるのかにゃ?すごいにゃ……。
しかし……!わらわの知識をナメるにゃよ!あれだにゃ?
おとぎ話にある迷い子にゃね!!
実際にあるとは思ってなかったからびっくりにゃ!!
そしてコウがステータスと言った時に出してきた箱を見た時はすんごーい興奮してしまったにゃ!
わらわもあの箱が欲しいにゃ!!
そしてサクッとスーパーなるものにもびっくりしたにゃ。
卵があったときはペットができると思ったにゃ!!しかも10個も!!
値段も150リルだにゃんて安いのではにゃいか?!
思わず買ってもらったけど便利な箱だにゃ。
魔道具みたいだにゃ。
あっためたら、わらわのペットが生まれるかにゃー!楽しみにゃ!!
なのにいきなり、米くれだなんて
米なんてこんな所にあるわけないにゃ!!
あれはわらわには縁が無いものにゃ。
お腹空いたにゃ。と思ってたら
コウがもつ箱に美味しそうな丸いものが映ってたにゃ。
くまくまクッキングとかよくわからないけど、わらわは無性に
あの丸いのが食べたくなったにゃ!!!
そしたらコウが作ってくれることなったにゃ。
やったにゃ!こやつ中々良い奴かにゃ?
ただ調味料と焼くもの探してたら、途中で親のことを聞かれたのは、思い出して悲しかったにゃ。でもポポは強い子にゃ。
かかーちゃとちちーちゃの分まで生きると決めてるから、もう平気にゃ。
その後、コウは箱みたいなのを見ながら料理しだして、目玉焼きなるものが出てきたにゃ。
美味しそうな匂いに、わらわはよだれが止まらなかったにゃ。
でも……見た目ぐちゃぐちゃだったにゃ……。
でも!!食べてみたらほっぺが!!
ほっぺがとろけるにゃーーーーーーー!!!
なんにゃこのおいしい食べ物は!!!
幸せにゃ!!!
いっぱい作ってくれて、形もだんだん箱にあった絵のとおりになってすごかったにゃ!!!
……コウについて行ったら美味しいものがあたるかにゃ?
迷い子で一人みたいだし、ついていってやるかにゃ?
わらわもそろそろ1人が寂しかったし、ちちーちゃみたいに冒険してみたいにゃ。
けっして目玉焼きに釣られたわけじゃないにゃ!!




