6.俺はスマホで目玉焼きを攻略する
はぁ……はぁ……。
卵10個入りパック使い切ってしまった……。
しかも全部目玉焼きに使ってしまった!
でも、満足そうなポポの顔を見ると
作ってよかったな、こんちくしょーと思う。
おかけでスマホのステータスのスキルにある料理Lvは2に、さくっとスーパーは
焼肉のたれとウィンナーが追加されていた。
すんげーありがてぇ。
焼肉のたれとか家でちょっと奮発して焼肉した時しか使ったことないが
もうサイコーに美味いのよね。
たれに肉を付けて……。って目玉焼きを食ったのに腹が鳴ってしまう。
目玉焼きだけでは俺のプリティーなお腹は満たされなかったんだ。
これ以上はやめとけ!俺!!
あ、ウィンナーと言ってもあれだ!
卑猥なのじゃなくてちゃんとしたウィンナーだからな?
ってやめとけ!変なこと考えるな俺!!!
とりあえず、目玉焼きを合計10個作って食べて洗い物をしたらもう、あっという間に日が暮れた。
俺は3つしか食べられず、残りはポポが全て平らげてしまった。
だから焼肉を考えた時の俺のプリティーなお腹は肉ヨコセ!ヨコセ!って叫んでたよね……。
しかし、あっためて孵化させようとしていた卵すら差し出して来た時は笑うしか無かったが
料理って疲れるんだな……。
今まで卵かけご飯しかまともに作れなかったもんだから、目玉焼きだけでもこんなに疲れるなんて思ってもいなかった。
世の中の料理する全人類、まじで尊敬する!!尊敬して尊敬して尊敬する!!!
しかし、どうしようか。
俺、すんげーお花畑が見えるくらい疲れて眠いけど泊まる場所もここでのアテもない。
ポポに泊めさせてもらいたいが相手は一応女の子。100歳だと言うが、そもそも人間で言ったら何歳かわからないけど、見た目が8歳くらいのぎゃんかわの猫耳少女だよ??
親がいるならまだしもなんだか今更ながらこの家に少女と2人っきりなんて空気を吸うだけで犯罪を犯してる気分だよ!!
しかしどうする?頭の中でお花畑がこんばんわ!してるが泊まっていいか聞くか迷う。どうする俺?
と悶絶してたら、段々意識が遠のいていく。
「にゃ?こいつ死んだ??……つんつんしても起きないにゃ。
でも今日は美味しいもの食べさせてくれたから仕方にゃい。このまま寝かせてあげるにゃ!」
って遠くで聞こえた気がした。
ありがとう、ポポ……。
そうして俺は、スマホのアプリ、くまくまクッキングチャンネルのくまごろうのおかげで目玉焼きを10個作れたおかげか、無事目玉焼きをマスターできた。
くまごろうもありがとうな……。
……意識が途切れる手前になぜかくまごろうがグッジョブ!みたいな姿が見えた気がしたが、なんだかイラッとしたので、あえてスルーして俺は完璧に意識を手放した。




