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6. *いつかどこかの話*
「愛し子が攫われた」
「誰に」
「竜人」
「ああ、番とかいう、あれ」
「そう、番とかいう、あれ」
「神の花嫁をさらった、罰のあれ」
「古の呪い」
「呪いを祝福と呼ぶ呪い」
「今度は魔女も怒らせた」
「愚か」
「愚か」
「愚か」
「手を出してはいけないモノに手を出す」
「愚か」
「愚か」
「救えない」
「こたびはどうする」
「神にならうか」
「いや、わたしたちは魔女。神ではない」
「では、どうする」
「神の呪いを利用する」
「僕たちは魔女。使えるものはなんでも使う」
「そもそも、世界に必要?」
「否」
「否」
「さあ、どうだろう?」
「神のみぞ知る」
「決をとる」
「滅びを」
「滅びを」
「滅びを」
「滅びを」
「救済を」
「では、ちょうどよい者がいる」
「金の髪に青い瞳」
「記憶を失くした王の番」
「魔女は使えるものは、なんでも使う」
「意志は聞く。魔女は愚かであってはならない」
「諾」
「諾」
「応」
「任せる」
「報酬はどうする」
「愛し子の庇護者が払う」
「『理』の」
「楽しみ」
「楽しみ」
「滅びと救済」
「選ぶのは竜人」
「魔女は直接、手は出さない」
「魔女は直接、手を下さない」
「蒔くだけ」
「蒔くだけ」
「蒔くだけ」
「滅びを」
「救済を」
「種を蒔くだけ」
「「「「「では、そのように」」」」」




