ハイダーズオリジナル
沈黙に耐え切れず、声を殺して話し出す。
「コーヒーでも飲みたくなってきたな」
実質的にこの倉庫に閉じ込められてから、結構な時間が経つ。そろそろ喉が渇いてきた。
「飲んだらおしっこ行きたくなっちゃうじゃない」
楓は結構先のことを心配する、しっかりものタイプだ。小学生の時に流行った、性格診断では[結構先のことを心配するしっかりものタイプ]という判定が科学的に証明されたこともあるくらいだ。
ちなみに、楓が普段人前で「おしっこ」などと汚い言葉を使っているのを聞いたことはない。家族と俺の前だけだ。
こんな美少女の「おしっこ」を隣で聞けるという俺は、きっと特別な存在なのだと感じました。今では私に尿意が、彼女に聞かせるのはもちろん…
「ねぇ、おしっこ!」
彼女もまた、とくべ「ブベッ!」
楓の右ストレートが俺の頬に突き刺さる。痛い。
「今のはモップの分!」
どこの!?俺なんかモップに悪さしたことあったっけ?
「つーか、あまり音たてるなよ!アンパンチくらいのSEがでたぞ!今!」
俺達は恐る恐る隙間から殺人鬼を見る。
「よかった、ちょうどエッチな画像をAIに作って貰ってるのに夢中ね」
なんで分かるんだよ。まぁ、なんとかバレなかったみたいだな。ったく、もう少し緊張感持ってくれよ。
かくれんぼはまだ続く。