aitsu47
恋してさ、
愛してさ、
苦しんでさ。
辛くてよ。
不幸も幸せの一部だと思いたい。
傷ついた空の下の日々をたった一人のあいつに捧げるよ。
テレビの中ではお偉いさんが水を飲む。
あいつ。
あいつ。
あいつ。
僕は愛されたんだな。
似た者同士のいくつかの恋といくつかの時間。
歯医者で考えることいくつか。
あいつの悲しそうな瞳。
抽象画を眺め我を知る。
あいつの唇は忙しそう。
新聞を眺めるとあいつの好みの役者が結婚。
時間と戦う人間達の喜怒哀楽、オトギバナシに嘘はない。
恋しくてさ。
恥かいてさ。
頭下げてさ。
地球を歩いてさ。
あいつか。
胸が痛いほど純粋に愛された。
純粋に、
俺なりに、
俺の心は辛くてよ。
また俺はここから走ってはじめるよ。
あいつのいない新鮮な日々を。