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独狼(どくろ)  作者: 宇治橋 健
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ロンリーチャップリン

高度経済成長期時代、時代の波にのまれ、多重人格者なるさまを、成長の過程とともに描写作品である。

序章

あたいは、精神的な多重人格者である。自覚症状は、大分年を取ってから気づいたんよ。

その歴史を紐解いていこう。

中国地方のとある県で生を受ける。育ちは、K府J市で始まる。

幼い記憶は、おじいちゃんがまだ存命な時、四畳半のテレビが置いてある部屋で、お餅を担がされて、よちよち歩きしながら、泣いていたのを脳裏に感じていた記憶していたのよ。

あたいの幼稚園の思い出は、すぐぐずり、おうちに帰りたい、と先生を困らせていたらしい。

あたいは、小学校入学式の時、トイレに行きたいといえず、お漏らしをした記憶があるのよ。またあとで聞いた話なんだけど、K教育大学付属小学校の面接を受けるための抽選で落ちたらしい。それもくじ引きで。K都人は、ほんと人のことばかりを気にするのよ。どこどこの、誰さんは、どこどこ中学校に行ってるらしいよ、とか子どもの立場でものをいううんやったら、どこにいっても、一緒。団塊世代の無知、押し付け。

あたいは、K都市内の付属小学校に行かなくてよかったと思ってる。自分の同級生が身近にいるそれこそ宝物なんよ。そんな事にも気づかない親の存在は幼少期から恨んでたわ。

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