3-7. テキストファイルでのサジェスト機能をOFFにする
■テキストファイルでのサジェスト機能をOFFにする
最初の項にも書きましたが、VSCodeはプログラミング用のテキストエディタです。
なので、そのコードを記述する際に便利な機能が多く備わっているのですが、
小説を書くにあたっては弊害になり得る機能もあります。
そのひとつであるサジェスト機能を、テキストファイルではOFFにします。
サジェスト機能とは、
文字を少しだけ入力すると、
その後に続く文字をVSCode側で勝手に推測し、サジェスト(提案)してくれる機能です。
プログラミングのコードを記述する場合は非常に有用な機能なのですが、
小説の執筆時においては、余計なお節介になることの方が多いです。
例えば、行頭に「(カギカッコ)を入力すると、
それまでの、行頭が「で始まる文章が自動的にサジェストされ、
そのままエンターキーを押すと、そのサジェストされた文章が勝手に入力されてしまいます。
これをいちいち消すのは面倒です。
↓「を入力するとセリフが勝手にサジェストされる。
このサジェスト機能を、テキストファイルではOFFになるよう設定します。
※
この項目では、正確にはテキストファイルではなくプレーンテキストに対して行なっているのですが、
それでも、目的とする効果は得られます。
1.
左下の歯車アイコンをクリック→コマンドパレットをクリック。
2.
VSCodeの中央上部から垂れ下がった沢山の項目から「Preferences:Open Settings(JSON)」を選択する。
画像のように、
「>」のあとに「pre open json」と入力すると項目が絞られ、選択しやすくなります。
3.
「settings.json」ファイルが開かれます。
※settings.jsonに書かれている内容は、各個人の設定によって異なります。
※このあと、settings.json にコマンドを記述します。
心配な人は、内容を全部コピーして適当なテキストファイルに貼り付ける等をして、
バックアップを取ってください。
4.
以下の、7行の文字列をコピーします(最初の,をコピーし忘れないでください)。
――この直後の行から――――――
,"[plaintext]": {
"editor.quickSuggestions": {
"other": "off",
"comments": "off",
"strings": "off"
}
}
――この直前の行までの7行を全てコピー――――――
5.
VSCodeのsettings.jsonの最後の}の直前に入力カーソル(点滅する縦棒)を持っていく。
6.
Ctrlキーを押しながらVキーを押して(以下、同様の操作をCtrl+V等と表記します)、
コピーした7行を「settings.json」の}の直前に貼り付ける。
※ 2023/11/01
VSCode の仕様変更により、
貼り付けるべきデータが、3行→7行に変わっています。
画像は、
執筆当時の、仕様変更前のものですので、
ご注意ください。
7.
更新したsettings.jsonファイルを保存する(タブ名の横の「●」がバツマークに変わる)。
自動保存の設定をONにした人は指定時間後に自動的に保存されます。
ONにしていない人は、自分で保存する必要があります。
Ctrl + S を押すか、
VSConde の上部のメニューの「ファイル」をクリック→「保存」をクリックで保存します。
※エラー時には、VSCode の左下、歯車アイコンの下の数字が0以外の値になります。
settings.json上で、Ctrlキーを押しながらZキーを押していくと、
そのたびに、行なった操作が戻っていきますので、それで元の状態まで戻してみてください。
8.
保存したら、タブ名「settings.json」の横のバツマークをクリックして、
settings.jsonを閉じてください。
9.
テキストファイルではサジェストがされなくなります。
初期設定はこれで終了です。
次からは操作の解説です。
2021/8/15 追記
補足として、
VSCode の設定や拡張機能を複数のPCで同期させる方法を説明しておきます。
家と学校で、VSCode を同じ設定で使いたい場合等で重宝します。
1.
VSCode左下の歯車アイコンをクリック→「設定の同期をオンにする・・・」を選択
2.
VSCodeの上部の中央に「設定の同期」のポップアップが出ますので、
同期させたい項目にチェックを入れて、右上の「サインインしてオンにする」をクリック。
※
「設定の同期」のポップアップを消すには、キーボード左上のEscape キーを押します。
3.
「Microsoft でログイン」と「GitHub でログイン」が表示されますが、
通常は「Microsoft でログイン」で良いと思います。
ブラウザ上で Microsoft のログイン画面が開きますので、そこでログインしてください。
(GitHub は、主にプログラムのソースコード管理のためのものです)
なお、「Microsoft でログイン」には マイクロソフト社のアカウントが必要になります。
Windows や Microsoft Office 等のサインイン時に使うもので OK です。
あと、小説ファイルも複数のPCで同期させたい場合は、
Microsoft One Drive や Google Drive、Dropbox 等のオンラインストレージを使うと便利です。
2021/12/9 追記
VSCode のバーション 1.63.0 から、
デフォルト設定で、全角スペースのある行がオレンジ色にハイライト表示されるようになったみたいです。
このハイライト表示を非アクティブにするためには、以下の操作をしてください。
1.左下の歯車アイコン→「設定」を選択し、設定ページを開く。
2.設定ページの検索窓に「スペース」と入力。
3.「Editor > Unicode Highlight : Invisible Characters」の項のチェックマークを外す。
以上。
2021/12/18 追記
IME(日本語変換のときに使うアプリ)に Atok を使っている場合、
最近の VSCode (恐らく Ver 1.62 以降)だと、変換のときの表示がときどきおかしくなるようです。
Ver 1.62 ではセキュリティが強化され、
Unicode の方向制御コードの、VSCode 上での振る舞いについて、少々手が入ったようですので、
個人的には、その煽りを食らったんじゃないかな・・・と思ってます。
Atok の挙動が気になる人は、旧バージョンの VSCode に戻すと良いです。
Ver 1.61 以下なら、多分ですが大丈夫です。
ダウンロードの場所とやり方は、「VSCode 旧バージョン」で検索すれば出てきます。
やり方がよく分からない人は、
取り敢えず VSCode を1度アンインストールして、その後、旧バージョンを入れれば OK ・・・なのですが、
ひとつ注意点があります。
VSCode を旧バージョンに戻したとしても、
そのままの設定だと、すぐに自動的に更新されてしまいます。
なので、
現在のバージョンをアンインストールする前に、更新の設定を変更しておいた方が良いです。
設定ページの検索ボックスに、「更新」と打ち込むと、
「Update:Mode」という設定項目がリストアップされますので、
それを、「manual」あるいは「none」に変更して、
そのあと、旧バージョンをインストールしてください。
それと、当たり前のことですが、
旧バージョンに戻すということは、セキュリティ面に関してはそれだけスキが出来るということですので、
古いものに戻したり更新タイミングを手動に切り替えるのは、自己責任でお願いします。
以上。