004話 何ちゃって籠城戦、右往左往する俺……
ゴブリンの群れに包囲されて居る俺、ピンチなのだが生き残る為の方策を考えた。
あのやろー!随分と余裕じゃねえか……部下五人が行方知れずなのに、有ろう事か目の前で、お子ちゃまには言えない事を始めやがった。
羨ましい……ン?いや、羨ましいのか?俺は羨ましい何て全然、いや、全く感じていないぞ?何か記憶では、元は男で成人だった?いや、壮年?何か子供だった様な気もする……
俺は少しだけ考えて見た……性的な欲求は全く感じないし恐らく出来る筈も無い、不満が溜まらないのは良い事で、俺は此の命題を思考するのを放棄する事にした。
それよりも目の前のご乱行を腹癒せに(俺の瞳はメラメラと真っ赤に燃えて居た)阻止してやろう!と俺は考えた。決して羨ましくも無ければ、嫉妬している訳でも無いのだが、え?嫉妬だろう!だとぉ~!そんな事は無い、無いったら無いのだ。
俺は誰かに言い訳をしながら1号を呼び出して【1号よ、何か呼びにくいぞ?あ!名前が無いのか……】「御前に……」何やら俺の呟きで、1号は期待している様な感じがしたが【その方に策を授ける!耳を貸せ(飽くまでもイメージです)】
アレをこうしてナ二をこうしてな、そして攻撃するのだ「畏まりました創造主様、早速試して見ましょう」少しだけ期待外れだと言う感情が流れて来たので【上手く成し遂げたならば、その暁にはその方に名を授ける】
何だか時代劇掛かった様な物言いで話すと「はっ!粉骨砕身奉公致しまする……」などとスライム1号は、ポヨヨ~ンと去った。風車は無しなのね……
俺は確かに見たのだ!あの1号が種を飛ばして攻撃するその姿を……必ずや1号は俺の期待に応えて、あの忌々しいボスゴブの行為を阻止してくれる事だろう……
俺はウキウキとした気持で、1号達の準備が整うのを、敵を見ながら待って居た。
未だやってやがる……取っ替え引っ替え全くお前は、緊張感の無い良い身分だよ、だが今に見ていろよ、此の俺が思い知らせてやるぜ!フフフ、などと考えて居ると準備も整い「創造主様、何時でもいけます」
ウムと返事を返して【やったんなさい!】スライム達は塹壕と化した出入り口で、四体が俺の指示通りに、洞窟の中に在った石を集めて体内から跳ばしだす。
「ピュ!バシューン!ピュ!バシューン!」「グギャ!グギャギャ、グギャ!」
良いぞ!良いぞ!もっとやれぇ!もっとやれぇ!逃げ惑うゴブ共の慌て振りを俺は眺めて、拍手喝采(飽くまでもイメージ表現です)をしたが、残念ながら決定打に成り得なかった。
まあ当初の目的である不埒者を成敗したので、溜飲を下げた事を言祝ごうか……
此方の攻撃で行方不明に成った奴らを諦めた模様で、ボスゴブは辺りの手下を呼び寄せる様に「グギャ―――――――――――!」と、雄叫びを上げた。
ひいふうみーと、俺は指を折って(イメージです)ゴブリンの数を数えて見る……ヤッパリそうだよな……当然増えて居るよな……もう一度数えて見ると、両手足で足りなくて、合計三十と二匹だよ……その上で、何故かボスゴブが増えて、大将が二匹に成って居た。
ヒョッしてあのボスゴブは、もうワンランクしたなのか?(実際は遥かに下の存在だったのだが、現在の主人公には知る由も無い)
藪をつついて蛇が出た様な気分で俺が見ていると、ゴブ共は色々な物を積み上げて礫対策をしている様子だ。何て悪辣な奴らだ……俺達はさっきの一手でお終いなのにさ、そんなに苛めなくても良さそうな物だ。
大人げないぞゴブ共!か弱いスライム達が、一所懸命に成し遂げた偉業を、瞬時に無効となす悪逆非道わぁ!お天道様が許しても、アッ、此の俺が……此の俺様が、許しちゃおかねえぜ!俺は歌舞伎の如く睨みを利かし(チョン、チョン、チョン)何て現実逃避をしながら、考えていた時期が俺にもありました。
今のことろ警戒して様子見をしているが、突撃されれば俺のスライム達では間違い無く負けるな……どうしよう?此れは不味いんじゃね?不味いってもんじゃ無いよなと、危機感は募るが良い方策が全く思い浮かば無い……
何が俺偉い!俺は軍師!俺は現代の今諸葛!などと馬鹿みたいに俺は喜んでいたんだよ……そんな俺に「創造主様、如何致しましたか?」何となく得意そうな此奴に腹が立った。
しかし俺は……此れは八つ当たりだなと考え直して【何も無いぞ安心しろ、それにさっきは良くやった。他の者も合わせて名を授けてやる】「此れは有り難き幸せ。皆も喜ぶことで御座いましょう」
所が雌の個体?何となく伝わる雰囲気がそうなのだが「アタシは手柄を立てた後で良いわ」「俺もだぜ」「ウンウン」そんな事を言うので【ならば働きに応じて授けよう】などと偉そうに言って見ると、何となくヨッシャー!頑張るぜぇー!と言う気持が伝わり、俺は何となく嬉しかった。
此奴らを……こんな良い奴らを死なせたくない、俺は本気で思って考えろ!考えるんだ!此の状況を打破する方策を尻から(飽くまでもイメージ表現です)捻りだぜ俺、ゴブ共の観察を続けながら俺は考えて居た……
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偶に様子見で数匹のゴブ共が近付く都度に、石を跳ばして追い払う……そんな事を何度も繰り返したが、相手の方もどうやら痺れを切らした様子で、ここへと大勢で近付き始めた。
俺は……政治と軍事の天才、魏の曹操でも無く、希代の軍師、蜀の孔明でも無い、況してや劉備の様な徳も無く、呉の孫権の様な頼りに成る譜代の家臣も、今は未だ育っていない……詰んでるよ……もう詰んじゃってるよ此れ……
どうすんの此れ?兎に角スライム達は、礫を発射していたが「此れでは創造主様、もう持ちません!」「エンドが近いわね」「何を言ってやがる!未だ未だぁ~俺がいる限りは、やらせはせん!やらせはせんぞぉー!」「ウンウン」
流石は後に四天王などと称賛された四体が、現在進行形で頑張っては居るのだが、到頭押し込まれて【駄目だよみんな!撤退だ!】「ですが一体何処へ?」【兎に角急いで奥に行け!他のみんなもだー!」「ピー」などと大慌てで小さなスライムも奥へと群がった。
中へと突入したゴブ共が、逃げるスライムに攻撃を仕掛けた。俺は【危ない!お前達も早く逃げろぉ~!】もう悲壮な感じで叫んだ!何も出来ない自分に歯噛みして【何とか成らないか!俺に力は無いのか!何で俺は迷宮なんだよぉ~!】その時、俺の身体の中の力が一気に抜け出て気絶したんだ。
後からスライム1号が証言した内容では「流石は創造主様、我ら一同覚悟を決めており申したが、あの局面で新たなる力を発揮なさるとは思いませ何だ!ガハハハ」「そうよね、確かに驚いたわね」「ヤッパリ創造主様はスゲえぜ!」「ウンウン」
1号は何度も頷き「私は突撃して戦う積もりでおりましたが、お力を示す積もりで命令を為されたのですね、感服致しました」「アタシも戦う気だったけど命令じゃ仕方無いものね」「チョット不満だったけどな」「ウンウン」「何はともあれ創造主様、凄かったです」「彼処まで格の差を見せられればね」「ウンウン」
褒め言葉の羅列より現状報告をして欲しいのだがと、俺は考えて居たが今の状況は大凡把握していた。俺が知りたいのは気絶した後の話し何だがな……
だが褒め言葉の中にチャンとその瞬間と、その後に繋がる話しが出て、俺が黙って聞いていると「狭い通路で追い着かれそうになったが、我々の足元が揺れて通路が延びたのには驚いたな」「そうそう、彼奴ら置いてきぼりにされて、ポカンと口を開けて見送ってくれてたわよ」「アホ顔してたぜ」「ウンウン」
それで今は?と確認をする……迷宮内を探索すると、ゴブ共は迷路の中を彷徨っていた。そしてここはその奥で森林エリアだが、狭い洞窟は可成り長く複雑で食べる物など無く、そして水も無い状態で、ゴブ共は暗闇で疲労していた。
新たに出来たエリアに苔、そうだヒカリゴケと名付けようか、それが現在拡がって居ない模様で、外の出口付近と、森エリアから徐々に伸びた明かりが、暗闇の中で微かに光るだけだった。
此れは此方の存在を相手に知らせる格好の目印に成るな……などと考えて、俺は所在を誤魔化すため、一気に苔を増やす事を決断したが、その力が今は不足気味で、何だって俺は回復しない?大量に力を使った事は理解が出来る……だが回復しない事とは別の話しだろう?何故なんだ。
そこで俺はもう一度現状の確認を始めた……ゴブリン共の数は入口付近に三十二体居るな……洞窟エリアの総面積は……ワォー!驚いたぜ、森エリアの倍はあるな、総坪数で三千坪ほどだ。長さは、ええっと、二キロメートリだよオイ、入り組んだ上に直行の道筋だけでも此の長さだ。他の長さを測ったらどれほど何だよ……
壁の高さは5メートリならば、ゴブリンには、よじ登れそうに無いから安心と……だが用心をしておくか、迷路の壁を通って来ても、正解とは切り離して、無駄足をさせてやろうかな、まあ後でだがな……
よくもまあこんな大掛かりな場所が、一気に出来たもんだな……ヘトヘトだけど、此方の皆は意気軒昂だな……洞窟エリアと繋がって居る出入り口は、這う様にしてゴブリン共が何とか通れる程度だ、此れなら各個撃破出来そうだ。
そして外への出入り口はどうかな……アレ?此れ崩れて完全に塞がって居るよな?一応出入り口は、健在の様だから後で掘り起こそう、あ、だから彼奴らは、逃げて居なかったのか……
どうせ閉じ込めているのなら、飢え死にさせるか?水も無い事だしな♪此れ勝ちが見えて来たぞ!俺の悪運の良さだな、ギャハハハ!グワッハッハァ……
俺はホント運が良いのかも?イヤイヤ……此れ迄も調子に乗った後で、エラい目に遭ったんだ。ここは慎重に考え様ぜ俺、同じ失敗を何度も繰り返しては駄目だ。
俺は1号に【なあ、俺はどの位気を失っていたんだ?】「我らが感知したところ、然程の時を開けずに目覚めた事を知り申した。創造主様は時折りそんな事が御座います」寝てたからか……【そうかありがとう】
ヤハリ、一気に力を使った後遺症なのかなぁ……此の回復の遅さは何か原因が存在していると、俺の素晴らしい勘が告げて居るんだがな……
当面の危機は去った!と俺は判断をして、ゴブリン共を監視しながら思索した。
それから暫くして俺は、再び力の枯渇を感じる様に成った。
見ればスライムが頬張る果物やキノコ、野草などを捕食すると、回復しようとして森の木々が俺から力を奪うのだ。
こんな事は今迄無かった事だ……それ迄は何とか採算が取れて居たんだからな……
あ!スライム達の遠征が、今は出来無く成ったからか?それとも他に……
俺は何となくハッ!一瞬閃いて、出入り口迄の通路を少しだけコッソリ開けると、外の空気が俺に流れ込んで来る……徐々に力の消費が抑えられて正解だった。
そしてヤッパリかと、俺は納得したが疑問も更に深まり、課題も残った……
外気の何かを俺は取り込んでいたんだ……もう少し開けると更に状態が良くなり、出入り口を塞ぐ行為は、デカく成った俺には栄養不足に成る見たいだよな、此れは何とか為ねば……兎も角、逃げられない程の穴を崩れた様に見せ掛けて、俺は更に拡げた。
だがここ迄されて、見す見す憎いゴブ共を逃がすのは、俺も口惜しい……変に住み着かれても皆が困るしな、放置はしておけないと思う、こうなったら罠を仕掛けて葬ってやろうか……
だがどうすれば良いんだよ?迷宮と言えば罠だな、数々の特異なエリア、何階層も在る大迷宮に迄俺が育つには、必須の習得科目じゃね?
そこで俺は、今何が出来るのかを考えた……出入り口を大きくしたりは出来る……動植物を育てる事が出来る……死骸を地中に取り込んで吸収する……地中で吸収?使えるじゃね?いやそれしか無いとも言えるぞ。
此れは行けるぞ俺、アハ♪俺はヤハリ天才だぁ~!と調子に乗るのも此処迄だぜ。
俺は力が溜まる間に少しだけ実験をして見た。
壁や地面の材質が変わるのかどうか?状態、例えば泥状にしたり、砂状にしたり、反対に粘土状にしたりと、形状や状態が変わることをそれなりに確認出来た。
忙しく実験を繰り返して、序でに迷宮内の水も動かせる状態なのかと試した。
結果は俺が想像していたよりも、かなり自由度が高い事を俺は知ったのだが、今のレベルでは、それ程大掛かりな罠を仕掛けられる!とも思えない【何とか力を取り戻さなければ駄目だな……】呟きに答える様に1号が「創造主様、此れを……」
見れば大きなリンゴだった【それは何だ?】しかも虹色で光輝いていたのだ「今に成り申したが、外から持ち帰った戦利品で御座います」「アタシも持ってるよ♪」「俺もだ!」「ウンウン」「差し出すのが遅れて申し訳御座いませぬ……」
話しを聞いて見ると……
それはそれは、見た事が無い巨木が、ヒュー!と音を立てて落ちて来たそうじゃ、まあ生まれて間無しだから、何でも初体験で初見なのだが「ピキー!!!」と泣きながら四体は逃げ惑い、何とか事無きをえたそうじゃた。
彼らは命からがら逃げた後にじゃ、天辺にだけ実っていたそのリンゴと、輝く葉を全て取り込んだんだそうじゃ、そしてその一つを消化したのじゃった。
すると忽ち力は満ち溢れて、圧縮なるスキルの力を新たにもたらしたのじゃ、その話しを聞いて次々と他の者達も、リンゴを食べて力を付けたのじゃった。
なんとも不思議な話を俺は聞いたものじゃった……伝説のお伽話の様だった。
此の力が付く食べ物を直ぐに創造主様へと届け様としたその帰り道で「ねえ兄様」「何だ?」「此れ創造主様に捧げるのは勿論良いんだけれども、一気に全部食べて仕舞うわよ屹度」「そうだぜ兄貴、何だか創造主様は、何も考えていなくて、ウッカリ者の様な感じがする……」「ウンウン」「あり得そうだな……」
そうなのじゃ、この時完全なる個として独立をこの者達は果たしたのじゃ、四人で相談した後で「それでは兎に角様子見しよう」「そうだね兄様、一つ渡せば次から次へと持って来い!と言う話しに多分成るわよ」「そうだな、残りは此れだけだからな、いざという時に小出しで渡そう」
何と!俺はこんなにも信用が無かったのである……可なりショックを受けた様子を此奴らは感じて「然れど今はそんな事は御座いません、一つ一つお渡しする考えで御座いましたが、ここに全て差し出します」「今の創造主様なら、チャンと考えてくれそうだし、アタシも良いかなと思った」「俺もだ」「ウンウン」
差し出されて最初の頃の俺は、駄目な奴だったんだな……更に深く反省しょう。
その実は都合十と一個、俺は此れを食べれば、屹度何かが変わると確信した……
此処まで読んで楽しかった。何じゃこりゃ変な物語。駄作しょ。
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厚かましくも評価を頂けたら、最高に幸せな作者で御座います。
次回の更新予定日は、04月03日の午後5時に投稿致します。
俺様偉い!の足跡……(迷宮内の理)
中にいる生物を支配出来る事が判明した。何れ他の生物も支配出来るかも?
生物を自在に生み出したり、中で生物などを育てたり出来る事が判明した。
部屋、空間などの模様替えが、任意で可能なのかも?現在考察中である……
迷宮内で意思疎通が出来る生物は、或る程度の知識を分けている事が判明した。