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第二十三話 ルーグリットの街


漆黒の闇が漂う辺境の地、湿気が多く地味に汗をかいてしまう。

暗闇の中はとても闇深くそこはかとなく恐怖を醸し出す。

しかも洞窟の中だなんて恐怖が倍増するに違いない。

俺たちはサーラス洞窟の中に来ていた。



「ねぇ、竜二最後に私の願いを言ってもいいかな?」



エリシアは何故か今すぐにでも死んでしまいそうな表情で俺の顔を見上げその願いを口にする。



「あぁ、俺に出来るならば...」



「感謝す...る。また...竜二とアリシャとアスカで冒険したいな」



溶けて無くなりそうなエリシアは最後の力を振り絞り伝えたい言葉を一つ一つゆっくりと微笑を浮かべながら言う。



「もちろんだ!俺が過去に戻ってまたお前と再会する、そしてアリシャとアスカで冒険する!絶対だ必ず!」



「絶対だぞ...竜二...私竜二のことが好きになっていたみたい...」



「唐突だな、まぁ、その俺もだエリシアが好きだ...。こんな状況じゃなきゃ良かったのにな。死ぬな!死ぬんじゃねぇー!生きて、生きてまた一緒に冒険...あっっ、うわぁーーーーーーー!!エリシアー!!!!」



俺が最後まで言う所でエリシアは俺の胸の中で息を引き取った。最後の彼女の表情はとても、とてもいい笑顔だった。



「うわぁ!はぁはぁはぁ」



俺はベットから体を起こし、今のが夢だったと一安心する。

深呼吸をして呼吸を整える。服が濡れてるかと思ったら異常なまでの自分の汗だった。

本当に笑えない夢だった。こんなにリアルな夢は初めてで、とても恐怖を覚えた。



「こんな夢を見るだなんてこれから先が不安に思えてくるじゃねぇーか」



俺は一人ベットで呟くと俺の隣で寝ていたエリシアやアリシャがうー、うー、と うなされていた。


こいつらも悪夢を見ているのだろうか。やっぱりなんか変なことが起こりそうな予感がする。


俺たち一行は隣の街のルーグリットまで来ていた。


なんとアスカは行ったことがある場所なら転移魔法を使えるらしく、俺たちをこの街まで運んだ。

アスカは思ったより使えるらしい。


それから、すぐに宿を取り、二度寝を試みるのだった。俺とエリシアとアリシャは同じ部屋、アスカは一人隣の部屋で寝ている。

アスカもこっちの部屋で寝たいって懇願してきたけど軽くあしらって部屋に入らせなかった。アスカはいつどこで何をするかわからないだからこの危険物資をなるべく安全な所へ置くしかない。


俺は窓から見える空を見渡す。空は少しではあるが徐々に明るくなってきている。俺が去ったのが0時だから今は3時くらいだろうか。月や星もだんだん影を落としていく。


また、寝たら同じ夢を見てしまいそうだと思い、ベットから出る。幸い今日に限ってエリシアとアリシャは抱きついてこなかったので簡単に出れた。


俺はルーグリットという街を少し探索しようと試み、部屋を出た。


その時、



「あっ」



「あっっ竜二」



扉を開く先には同じく扉を開くアスカがいた。



「竜二!どうしたの?眠れないの?私が抱きしめてあげようか?」



「何でそうなるんだよ!ただ外の風を浴びに行くだけだ。お前はどうして?」



「私も寝れなくて、外に出ようかなーと思って。竜二と私ってなんか似てるね」



「知らねぇーよ。それじゃ俺は先に行くから」



「待ってよ。一緒に行こ」



「っておい!」



アスカが急に俺の腕に自分の腕を絡ませてきた。体に胸があたり、少し顔が赤くなる。


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