3話 ゾンビの前からやり直し
これからおじさんの呼び方を神様に統一して書きます。
「君には過去に戻って救世主を助けて世界を救ってもらいます」
「え、救う?俺が救世主を?」
顔すらわからない救世主とやらを俺が助ける?しかもゾンビ達相手に....詰んでない?
俺の頭の中で結論が出たのを知ってか知らずか神様は俺に補足をいれた。
「救うと言っても主に仕事をするのは救世主だよ。君にはゾンビが発生する2年前に戻ってもらってそこからゾンビ発生に備えて準備してそしてゾンビが発生したら救世主を影でサポートしてもらいたいんだよ。また救世主がゾンビに途中で食べられるなんてことがないようにね」
簡単に言ってくれるよ...まったく。
「しかし、俺はただの三流大学の学生です。しかも中高共に文化部で体力も自身ありません」
自分で言っていて悲しくなるけどホントのことなんだから仕方がない。
「それに肝心の救世主の顔も素性も知りません。そんな人物を手助けするなんて無理です」
「大丈夫。大丈夫知識あげるから」
「え?」
「いや、だから知識だよ。やり直しの記念に君の世界がゾンビに襲われて絶滅するまでの過程で知りえたゾンビの知識、救世主や他の役に立ってくれるだろう人物の情報それらを知識として与えるから。しかも特殊な知識として与えるから絶対に忘れないよ」
「まああと必要なのは2年あるんだから調べたり、買ったりしなよ時間はあるでしょ?」
いきなり知識と言われてももっと魔法みたいな特殊能力とかないのかと神様に聞こうとしたが、神様が話終わると間髪いれずに俺の足もとが光だした。
「え、待って!早いって!」
「じゃあ、色々質問あるかと思うけどとりあえず行ってみよう!」
...本当にこの神様とは根本的に合わないんだろうな。
「定期的に話聞きに行くから頑張ってねー」
やる気のない応援を最後に俺の意識は再び消えた。