四夢 異世界:Ⅳ
たしか、初めての悪夢は6歳ぐらいからだったと思う。その時はなにがなんだかわからなかったが、今思えばゾッとするような思いをしていた。
ゾンビにひたすら追いかけられたり、殺人ピエロの全力ダッシュ、大人達の大量の視線。
当時あまり怖くないと思っていたのは多分、その夢自体よくわからなかったからだと思う。
夢の内容が変わってきたのは1年前のある出来事がきっかけだと思う。
ある出来事っていうのはその1年前、幼馴染に告白し、フラれた。
その幼馴染は結構可愛い顔で髪はショート、ボブってヤツだったと思う。学年でもかなりの人気者で、もちろん男子からの人気も高かった。なのになんでいけると思ったんだろうか?玉砕は目に見えてたのに……。
しかも断られた時そいつは……
「オタクはイヤっていうか、そういう目で英くんを見た事ないし、どちらかというと遠い親戚的な?」
幼馴染じゃなくて⁉︎真っ白になった俺は部屋に閉じこもるようになり、学校にはいかなくなった。
その夜だ、あいつが夢の中に現れたのは。
あいつは俺に瓜二つな程、似ていた。若干全体的に黒っぽかったけど。
あいつはこう言った。
「俺はお前だ、お前も俺だ。俺はお前の欲望の化身だ、逃げるがいい。そして絶望しろ、永遠に終わらぬ悪夢のラビリンスの中でな!クックックッ」
とか何とか言っていた。まぁようはあいつを倒せば、この悪夢は終わるという事だと思う。
それから毎日毎日悪夢を見て、あいつを倒す手がかりがないか探そうとしたが、すぐ悪夢で目がさめるもんで探せなかった。
早くこんな夢を終わらせる為に今も夢の中なんだけど、なんで町にモンスター攻め込んでくるかなあ!
オークに囲まれてるし、あ、斧を振りかざした。そして俺の頭に……ドーン♪パッカーン♪
そりゃそうですよね……こんな風になんの鍵もつかめず毎日死ぬような夢を……絶対俺(ブラック)次会ったら、コ○ス……コ○ス……。
そんな事を夢見つつ、また今日も悪夢から覚める。
「脱出しないと……俺の精神もたねぇぇーー!」
家族にうるさいって言われた。