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♯0 始まりの日
このページを開いて下さった皆様に、感謝を申し上げます。
少し前、まだ開発が進んでいない山里に一軒家の農家がありました。
その家にすんでいる少年は、毎日農業の手伝いをしており、夜遅くなることもしばしばありました。
そんな時は、夜空の星々を見るのが少年は好きでした。
少年にとって星空は、
一日の疲れを癒してくれるもの。
そして明日へのエネルギーをくれるもの。
何より、無限の可能性を感じさせてくれるもの。
でありました。
そんなある日、いつものように夜空を見上げていると、見慣れない青白い光が目に留まりました。とても眩しい光でした。
不審に思って、よくよく見てみると、なんだか少しずつ大きくなっているようです。
しかし
はて、あれはなんだろう、と考えているうちに、その光は消えてしまいました。
ですので、少年は、そんなこともあるもんか、と特に気に留めませんでした。
これが今から百年ほど前のお話。