スクール・オブ・茶店録
閑話です
物語が一段落つくごとに書こうと思います。
ゆいはん15位
[杏餡庵]
漣サイド
美月「よー食べるなあ。」
美月先輩が俺に向きながら言う。
漣「だって美味しいんですもん。」
俺の前には机とその上にあるパフェの大きな容器。
そして美月先輩が向かい側に座っていた。
今日は前の先輩との約束通りに杏餡庵で新メニューの試食中である。
美月「漣がホンマに羨ましいわ…ウチなんて体重増えてってるのに。」
漣「リアルで運動するのも大切ですよ?俺はよくハル先輩に呼ばれてトレーニングしてるんで体重はあまり変わりませんけど。」
美月「やっぱりそうかあ…まさか[爪]に勧誘されてへんやんな?」
美月先輩は黒い笑顔を俺に向けた。
漣「多少ありますけど毎回断ってますよ?」
ここで最悪な出来事が起こる…それが小説だ。
カランカラン
遥「こんちわ〜。」
美月母「いらっしゃい♪」
ハル先輩が2人を引き連れて入店してきた。
唯「ここが先輩の言ってたオススメのお店ですか?」
?「霧ヶ谷さんの実家でもあるそうですわ。」
1人は分からないがもう1人は…恋澄唯。
つい見とれているとハル先輩がこっちを見た。
遥「お、漣に美月じゃないか!奇遇だな。」
美月「ハルやん(美月先輩がハル先輩を呼ぶ時のあだ名)やん、どしたん?」
遥「オフ会だ。昨夜のマイダンで会ってから盛り上がってな。部活もオフだし。」
ハル先輩は近くのボックス席から椅子を寄せた。
すると他の2人も椅子を寄せてきた。
俺にとっては恋澄さんが来たのは嬉しいが…美月先輩とハル先輩の間が不安だ。
ちなみに席は
俺、ハル先輩、恋澄さん
机机机机机机机机机机机
美月先輩、謎の人
といった感じ。
美月「奇遇やなあ。ウチもハルやんに聞いときたいことがあってなあ。」
怖い笑顔で美月先輩が言う。
遥「その前に注文させてくれ。唯、菜々美、先に決めろ。」
唯「はーい。」
菜々美「和菓子が多いんですわね。」
恋澄さんがハル先輩からメニューを受け取って開き、菜々美と呼ばれた人がそれを覗き込む。
菜々美さんは話し方とふんわりした長髪からお嬢さまなのだろうか。
遥「そういえば紹介してなかったな。2年の恋澄唯と3年の七村菜々美、こっちが司波漣と霧ヶ谷美月。」
ハル先輩がその場の皆に分かるように説明する。
気配りのできる先輩だな。
美月「七村さん…ってもしかして?」
菜々美「はい。星夜がお世話になってますね♪」
美月先輩が驚いた顔になる。
漣「七村…星夜さん?」
菜々美「[翼]のリーダーですわ。」
最強・[白銀の翼]のリーダーは代々学ラン一位が務めている。
要するに中等部最強ということだ。
レベルは勿論99、装備は高等部でも作るのが不可能と言われている[王者]シリーズ。
現実ではアキバ系と思いきやアイドル並みのイケメンである。
ステータスはこれ以上上がらないために現実で武術を勉強しているとか。
他にも[タルタロスの迷宮]をシングルプレイで制覇寸前や幻の種族・ドラゴンを素手で倒したなど、本当か嘘か分からない情報が飛び交っている。
美月「てことはナナミンも頭良いん?」
出た、先輩の必殺・即興ニックネーム。
七村先輩も苦笑いだ。
菜々美「ナナミン…わたくしは学力はそれほどではないですわ。」
唯「1ギルドのリーダーのくせによく言いますね。」
恋澄さんがニヤリと笑う。
遥「[星空の花嫁]、だろ?」
ここで同盟、ギルド、チームの定義について説明しよう。
今までは作者のてきと(ryなためにあやふやだったが改めて説明する。
1つのクエストに挑む5人までのグループをチーム、[白銀の牙]などのグループをギルド、ギルド間での条約において組むことになったギルドを同盟という。
ちなみにラグナロクで倒したギルドを配下に置くことも可能だ。
配下にしたギルドはギルド間でのラグナロクで兵士として使用することができる。
ちなみにラグナロクと称されるのはクラスやギルド間のバトルで、個人やチーム同士のバトルはデュエルと(これから)呼ばれる。
作者よ、思いつくままに書くからこうなるんだ。
美月「[星空の花嫁]か。学ラン五位の勢いのあるギルドやな。」
菜々美「[白銀同盟]には適いませんわ。」
遥「女子のみのチームにせずに男子も入れたらどうだ?」
菜々美「わたくしは女の子同士が絡み合うのが好きなのですわ。」
…サラッと百合好きをカミングアウトしたな。
漣「そういえば恋澄さんってどこのギルド?」
唯「ボク?ボクは[星空の花嫁]だよ。」
菜々美「なかなか見どころのある子でしたからスカウトしたのですわ。今は未熟ですがこれからが楽しみです。」
さっきの発言の所為か危険な発言な気がする。
唯「そういえば今度の[タルタロスの迷宮]、同じチームだったね。よろしく♪」
漣「う、うん。よろしく。」
とびきりの笑顔。
この笑顔を七村先輩の毒牙からなんとしても守り抜かないとな。
菜々美「へぇ…同じチームですか。」
七村先輩の纏う雰囲気が黒くなった。
正直怖い時の美月先輩ぐらいの威圧感がある。
マズい、どう切り抜ける?
身の回りの人。
1、ハル先輩(メニューを目を輝かせながら見てる。)
2、美月先輩(ハル先輩にオススメを教えている。)
3、恋澄さん(状況が分からず首を傾げている。)
4、七村先輩(怖い笑顔を俺に向けている。)
よし、ここは…
漣「注文お願いしまーす!」
美月母「はーい!」
5で一時的に時間稼ぎだ。
美月先輩のお母さんがやってきた。
とても4?才には見えない。
女子大生…ぐらいに見える。
この店は席は少ないが和風で座敷席等もある(美月先輩が正座に慣れていないために俺たちは椅子に座っていた)。
唯「わらび餅セット1つ。」
菜々美「わたくしもわらび餅セットとショタ少年の首を1つ。」
漣「七村先輩!?」
思想が危険すぎる。
美月母「それはセルフサービスやわあ…」
漣「止めてくださいよ!」
こういうノリのために美月先輩のお母さんは顧客から人気がある。
菜々美「息の根を?」
漣「違いますよ!」
…この人の笑顔ならやりかねないな。
美月母「ええツッコミしとるなあ。」
美月先輩のお母さんは笑いながら言っている。
その所為かハル先輩や恋澄さんも笑顔だ。
美月「じゃ、ウチはコーラ追加で。」
遥「私はあんみつとわらび餅とようかんと宇治抹茶金時パフェ…」
唯「多いですよ…」
遥「3つずつで。」
一同が盛大にずっこけた。
遥「どうしたんだ?」
美月「あんたの胃はブラックホールか!…!?」
身を乗り出しての美月先輩のツッコミがハル先輩の胸に当たったが美月先輩の顔が歪んだ。
遥「?」
美月「で、Dはある…。」
菜々美「遥さんの胸は形A級色A級、もみごこちA級の私の学ランで堂々の一位ですわ。」
俺にとっては七村先輩が危険度学ラン一位だな。
唯「胸なんて飾りだよ…(ボソッ)。」
恋澄さんはそういう話が苦手なのかそっぽを向いている。
菜々美「気にすることはありませんわ。唯ちゃんは将来性A級のAカッ…」
唯「失礼します!」
七村先輩は恋澄さんの正拳突きを鳩尾にくらい撃沈した。
これぐらい強いなら[星空の花嫁]にいても大丈夫だろう。
唯「クラスメートにも知られてないはずなのに…先輩はともかく司波くんは言いふらしたら今のを股間に叩き込むよ?」
漣「も、勿論言わないよ…。」
好きな子との秘密があるドキドキって絶対こんなんじゃない。
遥「私も言うつもりはないさ。誰しも隠したいことの1つや2つあるものだ。」
美月「ウチも気持ちはよく分かるで…一緒に頑張ろーな。」
美月先輩と恋澄さんはガッチリと握手を交わした。
美月母「賑やかやなあ。漣くんはどーする?」
漣「俺は宇治抹茶金時パフェ1つで。」
美月母「かしこまりー♪」
美月先輩のお母さんは厨房に向かった。
唯「そういえば司波くんってギルドどこ?」
危険物(七村先輩)をどかして恋澄さんは美月先輩の隣に来ていた。
漣「俺は[牙]だな。エリカから聞いてないか?」
唯「童顔だけど腕は確かってことしか聞いてないよ?」
童顔という言葉を聞いて泣きたくなってきた。
遥「腕は私が保証しよう。」
美月「漣のおかげで勝った[ラグナロク]もあるからな。」
この2人は優しいよ、うん。
唯「じゃ、今夜一緒に潜らない?どのくらい強いか気になるよ!これ、ボクのアドレス。」
漣「え?本当に?」
恋澄さんから可愛い猫がプリントされたメモを渡された。
かなり嬉しい!
ハル先輩と美月先輩がニヤニヤしていたのは気にしないでおこう。
美月「やったらウチらは邪魔せんように今日のログインは控えよか?ハルやん。」
遥「うむ、今日はなぜか授業の予習復習をしなくてはならない気がするしな。」
唯「せ、先輩方?一体何を仰って…」
美月「あー!そういえばハルやん!こっちの主戦力にスカウトかけたそうやないか!このショタコン!」
遥「何だと!?お前こそやたらと漣を気にしてるが二股か?Bカップ!」
お互いに毒を吐いているが不思議と険悪な感じはない。
この2人はそれだけ仲が良いんだろう。
最後の一言で恋澄さんは固まってたが。
俺もいずれはあの先輩方のような友達が欲しいな。
まあ、今日の夜は有意義なマイダン攻略になったぜ。
次回予告
ハル『…REQUIEMが…効かない!?』
レン『七村星夜…デュエルだ!』
エリカ『こ、これは…!?』
ムサシ『今日はよー晴れとります…絶好の殺戮日和やわ♪』
セブン『[王者のガントレット]…僕のお気に入りさ。』
次回:タルタロスの迷宮編
お楽しみに♪




