DATA:黒騎士5
工場長さんコメントありがとうございます!
ハルサイド
今、私の眼前はものすごいことになっている。
カルマ先輩はOTL状態でレンは部屋の隅で体育座り、ライトはどっちを慰めるべきかオロオロしている。
こういうことになるとは思わなかったが聖域を張っておいてある意味正解だったな。
しかし…高等部が犯人となると難しいな。
まあ、気長に頑張るとするか。
私はお茶をすすり、窓から外を見た。
サイドアウト
[黒幕サイド]
?『黒騎士がやられたか…』
?『中等部の上位メンバーはかなりやりはるみたいですよ?このままではいずれやられます。』
?『[呪い]スキルの大体の秘密を解いた俺が負けるとでも?俺がこの学園を支配するのも近いな。思わんか?ムサシよ。』
ムサシ『あんさんには適いまへん。けど、[呪い]スキル会得の方法を選ばしてもらえただけあってうちの武器は最強どすよ?』
?『[神聖なる妖刀][邪悪なる聖剣]の二刀流…か。いずれ現[翼]のリーダーとの戦いを見てみたいものだな。』
ムサシ『そんときは呼ばしてもらいますわ…ヴェルドはん。』
ヴェルド『フン、楽しみにしているぞ。』
サイドアウト
[現実・応接室]
漣サイド
俺たちは今、応接室にいる。
ライト先輩とハル先輩、ヘカトンケイル先生も一緒である。
遥「…以上が今回の一件の報告です。」
大谷先生「なるほど…高等部ともなると厄介だな。」
ヘカトンケイルがため息をつく。
俊哉「今度の[タルタロスの迷宮]は止めといた方がいいんじゃないですか?」
[タルタロスの迷宮]とは中高合同で行われる学力強化合宿で10日間は授業が無い代わりに[ファンタジー]内にある普段は閉ざされている迷宮、[タルタロスの迷宮]に学校に泊まりがけで挑戦するイベントである。
教師陣が高性能ネットワークで見守っているために逢い引きなどは無理に等しい。
尚、この期間は小テストを自由に受けることができ、この期間の小テストの科目、点数により属性耐性がつく。
大谷先生「いや…今回の黒騎士事件についてはこちらも対策がある。お前らに教えることはできんが[タルタロスの迷宮]は実行する。」
良かった…ある意味楽しみだったんだよな。
泊まりがけの合宿だし。
ちなみにうちの校舎はやたらと豪華なために生徒は十分に泊まることができる。
遥「いざとなれば私たちが戦えばいいしな。」
漣「ですね。」
俊哉「そういえば[タルタロスの迷宮]のデータは引継されるんですか?」
確かに前回はかなり進めたから気になる。
大谷先生「チーム次第とのことだ。チームの中で進行具合が一番遅いヤツの地点から進めるらしい。」
一年生やアンチ[ファンタジー]組とはあまり組みたくないな。
大谷先生「ところでお前らはチームは決まってるのか?」
大谷先生が微笑みながら尋ねる。
俊哉「俺はソロプレイでどこまで行けるか試しますよ。」
漣「俺は未定です。」
そっかぁ、ライト先輩は1人とはすごいな。
ハル先輩は黙ってるけどどうしたのだろうか?
大谷先生「五十嵐、お前はどうなんだ?」
ハル「お楽しみということで。」
ハル先輩はニヤリと笑った。
大谷先生「ふむ、ならば俺も深くは聞かないでおこう。とりあえず今回の件はなるべく内密に頼むぞ。」
ってことは今回はこれで解散だな。
そして俺たちは退室した。
[帰り道]
辺りはいつの間にか夕焼け空だ。
俺は校門でエリカと合流して2人で帰っている。
ちなみにライト先輩とハル先輩は調べ物があるらしく、図書室に向かった。
エリカ「そういえば黒騎士を漣たち三人が倒したってことで話題になってたよ♪」
漣「本当に?情報早いな…。」
思わず溜め息をついてしまう。
エリカ「私も早く[ファンタジー]で活躍できるようになりたいな…」
漣「エリカもすぐにレベルが上がるさ。とりあえず20にして[牙]の入隊テストを受けてみなよ。」
エリカ「[牙]…かあ。」
エリカは空を見上げる。
漣「選抜枠は少ないけど実力が付いたら俺から先輩に推薦するし。」
エリカ「私は漣みたいにスカウトされてみたいのよ…。」
漣「よほどの好条件じゃないと難しいぜ?」
高レベルかつ無所属の場合は大概のグループから引っ張りだこだ。
所属できるグループは原則1つである。
一時的に他グループのメンバーとのチームを組むことは可能だが[ラグナロク]と呼ばれるクラスやグループ対抗戦は別である。
クラス対抗戦の場合は同じクラスの者同士がグループとなり、敵グループと戦い、敵リーダーを倒せば勝ちとなる。
その際のフィールドは1キロメートル四方となり、あらかじめ対戦するクラスとの協議で決められる(参加は自由)。
グループ同士の対戦の場合はフィールドを決めた後に同盟グループや傘下グループに増援を頼むことができ、その情報は相手には知らされない。
漣「とりあえず[ラグナロク]には積極的に顔を出すべきだな。」
エリカ「参考にさせてもらうわ。」
エリカはメモ帳を取り出して今の情報について書き記した。
こういう勤勉さは尊敬する。
エリカ「あ!そういえば漣は[タルタロスの迷宮]のチームは決まった?」
漣「来週からで期限は明日までだろ?ライト先輩がシングルみたいだから俺もシングルで頑張ろうかなって思ってるとこ。」
エリカ「良かったらなんだけど…私たちのグループに入ってもらえない?」
やっぱりか。
漣「いいけど俺はけっこう深くまで潜るぜ?ボスも気になるし。」
エリカ「なるべく足引っ張らないようにするわ。友達にも言っとくし。」
漣「友達?他に誰か来るのか?」
俺は用心棒ということだろうか。
エリカ「私とリンとユイのグループなんだ♪」
漣「こ、恋澄さんも!?」
恋澄唯…俺が恋心を抱いてる同級生だ。
ショートカットでボーイッシュ、尚且つリーダーシップにも溢れてそれでとても可愛い。
エリカ「私含めて3人ともレベル20未満だからね…ちょっと不安なんだ。」
漣「それなら俺も参加しようかな。武器もある程度のものにしとくし。」
さすがに1人が最強装備というのは面白くないだろう。
エリカ「ありがと♪帰ったら早速マイダン潜ってアイテム集めね。」
俺も回復アイテムと武器の調達だな。
そして俺はエリカを送って家に帰った。
次回、DATA:タルタロスの迷宮編お楽しみに♪




