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DATA:タルタロスの迷宮3

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ハル『ムサシに何か因縁があるのか?』

ユイ『いえ…なんでもないです。』


明らかに何かある表情だがあまり深くは詮索しないでおこう。



レン『っていうかなんでそんな人が俺が[ハデスの剣]を持っているなんて知ってるんですか?』

ハル『無論、ヤツがお前にいつの間にか渡したんだろう。黒騎士事件の件と合わせて…ヤツらは呪い装備の軍団を作ろうとしているに違いない。』


呪い装備の最強軍団!?


ユイ『それってまさか…呪縛も恐れないってことでは!?』



[呪縛]ってのは普通の装備品には装備可能レベルというのがあって、それを超えないと装備自体できない。

けど呪い装備の場合は装備可能レベルはバカ高く、90台が殆どだったりする。

それでも一応装備は可能だが、装備すると意識が無くなり、オートでPK(プレイヤーキル)などをし始めてネチケットも守らなくなるので確実に謹慎(アクセス禁止)だ。



ハル『あくまでも推測だが…ヤツらは呪縛を抑えつつも呪い装備をつける術、もしくは[呪い]スキルの派生法を研究している。』

レン『ってことは俺に[ハデスの剣]を渡したってのも…』

ハル『ウェポンチェンジでの装備を見たかったのだろう。』

ユイ『でもなんでレンに?』


沈黙が場を包む。


ハル『他に[瞬装]スキルを持つ者を調べたところ、該当者はいなかった。』


ユイ『す、スゴいんだね…レンって。』


素直に言われると照れるな。



ハル『…で、瞬装スキルでの装備はどうだ?外せるか?』


アイテムウィンドウを出し、装備を替えようとするも替えれない。


レン『ムリみたいですね。』

ハル『よし、ならカルマ先輩。』

カルマ『…(気絶中)。』


たしかギガストライクには気絶の付加効果があったな…。


ハル『やれやれ…仕方ないな。』


その状況を作ったのは誰でしょうか。


ハル先輩が[気付けポーション]を飲ませるとカルマ先輩が目を覚ました。


カルマ『起こされたってことは呪解が必要ってことだな。任せろ。』


カルマ先輩はアイテム欄を開き、何かを探している。


ユイ『レン…』

レン『…ああ。』

ユイ『カルマ先輩ってハル先輩の下でどんな扱いを受けてるのかな?』


捕虜扱いのはずだが…明らかに奴隷や下僕の扱いだな。



レン『あの幸せそうな働きぶりからしてよっぽどな報酬をもらってるんだろ…』

カルマ『…あった!』


カルマ先輩は小さなビンを取り出した。

ビンには白い粉?が入っている。


レン『それは?』

カルマ『[退魔の灰]ってアイテムだけど知らないか?』

ユイ『たまに手に入りますけど毎回売っちゃってますね。』


お祓いに使うアイテムで750メアぐらいで売れるんだよな。


使い道は基本的に素材だけど俺の場合はあまり使わないしな。


カルマ『では、呪解しようか。』


カルマ先輩の表情が真剣になる。


カルマ『まず呪解の方法を説明する。』


後で聞いた話によると呪いをかけたり解いたりするには呪いをかける方法、解く方法を説明してから呪解呪文を唱えるらしい。


レン『はい。』

カルマ『この灰を君の腕にふりかける。それで…』


皆が息を呑む。


カルマ『…終わりだ。』


危ない危ない…ずっこけるところだった。


カルマ『では始めよう。』


カルマ先輩は剣を持つ俺の腕に灰をふりかけた。

すると[ハデスの剣]が輝きだした。


そして輝きが俺たちを包み、俺の意識から[ハデスの剣]が消えた。

そして光が止むと机の上には何かがいた。


『みゃー』


灰色の丸っこい猫だ。


カルマ『これが…[ハデスの剣]?』

ハル『…のようだな。』


ハル先輩はさりげなく猫を抱き上げた。


猫『やっぱ抱いてもらうのは胸の大きい子に限るみゃー。』



その光景に一同が絶句した。

でも俺としてはしゃべってくれる方がいいな。


猫『何驚いてるみゃ?特にそこの胸なしガールズ。』

レン『俺男だけど猫ちゃんかわいいからいいや。』


先輩に抱かれてる猫を撫でると気持ちよさそうな顔をしてくれた。


ユイ『ちょっと!ボクは傷ついてるよ!?』

猫『失敬、ここに女の子はこのボインの子だけだったみたいだみゃ。』

ユイ『…猫、覚悟を決めてね。』


ユイは剣を抜き…って止めないと!


猫『ふん、戦う意志があるなら力を貸すみゃ。』


猫ちゃんは輝き、その光は俺の手を包み込んで剣の形になった。

[ハデスの剣]だ。


ユイ『け、剣になった?』

レン『どういうことだ?』

猫『わしはハデス様の使い魔のシュレディンガーみゃ。ハデス様の命により今からアンタがわしのご主人様みゃ。』


剣から声が頭に響いてくる。

不思議な感覚だ。


猫『まあ、親しみを込めてシュレとでも呼んでくれみゃ。』

レン『俺はレンでいいよ。』

シュレ『了解みゃ。』


猫ちゃんに話しかけてもらえる、なんて幸せなんだろう。

羨ましげなハル先輩をカルマ先輩が抑えてるし。


ユイ『そういえばなんで急にレンの持ち物に入ってたの?』

シュレ『巨乳の匂いを感じ…冗談みゃ。』


ユイの白い視線に気づき、シュレは訂正した。


シュレ『さるお方からの依頼みゃ。最初はアンタに取り憑くつもりだったみゃ。けど気が変わったみゃ。力になるみゃ。』

ハル『そのさるお方というのは?』


ハル先輩が尋ねる。

そう簡単には教えてくれないだろう…


シュレ『ヴェルド、そこまでしか言えないみゃ。』


教えてくれた!?

ユイも驚いている。


ハル『すんなり教えてくれたがいいのか?』

シュレ『アンタの胸と貧乳を守ろうとするレンの男気に感服したみゃ。』

ユイ『レン?ボク、武器破壊技の練習したいんだけど。』

シュレ『やめとくみゃ。その気になればわしはレンの意識を支配することができるみゃ。』

ユイ『だからどうしたの?』

シュレ『見せてやるみゃ。』


あれ?感覚はあるけど意識がぼやけてる?

剣を両手で構えて黒板に向かい…


キィィィィィ!!!!!


ユイ『キャアアアアア!!』

ハル『ぬぐっ!!!』

カルマ『つ…爪とぎだとっ!?』


シュレ『かっかっか、参ったかみゃ?』


シュレ!感覚が残ってる俺のダメージがでかいんだけど!


シュレ『おっと失敬。でもご主人様はスゴいみゃ。意識をそこまで保てるとはみゃ。』

ユイ『猫…いつか殺る…。』


怒り状態の恋澄さん…初めて見るけど怖いな。


シュレ『いつでも相手してやるみゃ。』


ハル『まあ、とりあえずシュレはレンが飼い主ということか…悔しいが(ボソッ)。とりあえず風紀委員会として所持は認めるが幾らか条件がある。』

レン『条件?』

ハル『ああ。まず1つ、対人戦では使わないこと。』


これは呪い武器のフィードバックの重さが理由だろう。


レン『分かりました。』

ハル『次に、シュレかお前に異変があればすぐに伝えること。』

レン『はい。』

シュレ『優しい先輩だみゃ。』


さすがは[爪]の副リーダーといった感じだ。


ハル『最後に…一週間、いや3日に一度、私に猫フォルムで抱っこさせろ。』


…今のが無ければ良かったな。



シュレ『猫フォルムとはなかなかのネーミングみゃ。』



しかもシュレも気に入ってるし…。


ユイ『っていうかこんなに騒いで[爪]のリーダーさんは怒らないんですか?』

ハル『うちのリーダーはあまりログインしないからな…』

?『…我のいぬ間に騒がしくなっておるではないか。』


…このタイミングで登場してくるのがラノベだよな。



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