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終わらないよ


 次の日、(カナエ)(マイ)さんが病院にお見舞いに来てくれた。


 


 「指、大丈夫?」


 叶が心配そうな表情で聞いてきた。


 「うん、一応、、、でも、、、ベースは弾けない、、、かも」


 うつむいた。


 申し訳ないと思った。


 叶がせっかく作ってくれたチャンスなのに、台無しにした。


 「いいよ。ライブのことは気にしないで。」


 叶が明るく振舞った。


 「でも、どうするんだ?前日にキャンセルなんてできないだろ?」


 舞さんが叶に聞く。


 叶が、うなずいた。


 「うん。だから、ベース無しでやろうと思うんだ。」


 「え?」


 驚いた。


 「他の人を呼べば?」


 僕は、叶にきく。


 ライブをやらせてもらえるくらいなんだから、ベースを弾ける友達なら探せばすぐ見つかるだろう。


 「いや、ダメなんだよ。それじゃあ。」


 叶が首を横に振る。


 「どうして?だって、僕なんかいなくたって、バンドとして成り立つだろう?」


 「確かに、それはバンドかもしれない。でもそれは"TAI"じゃないじゃん。」


 「そうだけど、でも、、、」


 そこで、気づいた。


 自分がおかしな反論をしていることに。


 ベースが弾けなくなった僕をライブに出させてくれるといっているのに、なぜ僕は反論しているのだろう。


 同情される自分がみじめだから?


 でも、今、反論してた自分のほうがよっぽどみじめじゃないか。


 急に恥ずかしくなった。


 「ごめん、なんでもない。」


 謝った。


 「別に気にしてないよ。」


 叶がニコリと笑った。


 「じゃあ、今日は帰ろうか。修司(シュウジ)くんも元気だったことだし。」


 舞さんが、フアーっと伸びをした。


 「うん。明日、ゼッタイ来てね。場所は、この紙に書いてあるから。」


 叶から、メモを渡された。


 僕はコクリとうなずいた。






 次の日


 天気は快晴だった。


 天気予報も一日晴れ。


 病院から外出許可をもらい、僕は、叶のメモに書かれていた場所の近くに来ていた。


 「あっ、修司!」


 「遅かったじゃないか。」


 ちょうど二人が、建物から出てきた。


 そこは、市民ホールだった。


 「え、ここなの?」


 「うん。」


 叶が、普通にうなずく。


 ここは、結構おおきい市民ホールだ。


 たまにプロのアーティストがライブにきたりするようなところだ。


 そんなところでやるんだ。


 だけど、二人に緊張している感じはない。


 ふつう、緊張するでしょ。


 

 で、中に入って、楽屋というものにはじめて入り、開演を待った。



 「じゃあ、修司はボーカルだけね。で、私達は、練習の成果を出し切る感じで。」


 叶が大雑把過ぎる打ち合わせをする。


 まあ、テレビ放送とかじゃないしね。


 お客さんが来るかも分からないわけだから。


 で、開演時間が近くなり、客席を舞台袖からのぞき見る。


 思ったよりもお客さんは来ていた。


 というか、ほぼ満員だった。


 そして、そのお客さんの中に、あの、いじめっ子の姿があった。


 

 そして、残り1分。


 カーテンが閉まり、舞台上にスタンバイする。


 緊張が高まる。


 あと50


 40


 30


 20


 10



 5、4、3、2、1、





 そして、ライブが始まった。



 舞さんがカウントをとる。


 ワン、ツー、スリー


 

 演奏が始まった。




 一生懸命、出せる限りの大声を張り上げ歌う。




 ロクデナシといわれて


 このバカと人にいわれて


 要領よく演技できず


 愛想笑いも作れない




 すべての僕のようなロクデナシのーために


 この星はぐるぐると回る



 劣等性で十分だ


 はみ出し物でかまわない



 


 演奏が終わると、会場は拍手で包まれた。


 いじめっ子は、泣きそうな顔をしながら、精一杯拍手していた。


 そこまで感動できる演奏だったのかな?


 でも、その状況が僕にはたまらなくうれしかった。



 真っ暗な中に一筋の光が見えたような気がした。

 


 終わりです。


 終わり方が雑とか言わないの。ってかいわせな~い(フル!)


 これからは、他の作品を進めます。


 たぶん、メリークリスマスなんて言わせないのほうが、先に終わると思うので、終わったら、また新しいものをかいていこうと思います。


 書き終わって、自分の文章能力のなさを実感しました。


 こんな感じですが、これからもどうかよろしくお願いします。

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