現実は残酷で
ライブまで2日
その日は朝から、雨が降っていた
土砂降りの雨が、、、
いつものように登校する
相変わらずいじめは続いていて、上履きはなく机には落書き
でも、そんなことは全然平気だった
それは僕が、どMだからではない
というか、僕はMではない
どちらかというと、Sだ
根拠としては、そういう性癖のエロ本のほうが多、、、ゴホンゴホン
話がずれてしまった
問題は、そこじゃないんだ
3時間目
体育だった
雨のせいで、グラウンドが使えないため、体育館で、バスケをすることになった
大体1チームに10人で試合をした
相手のチームには、いじめっこの葉山がいた
試合が始まる
ジャンプボールから
僕は、自分のコートのほうに下がる
あまり前に出て行っても、迷惑がかかる
運動ができないから
ジャンプボールは僕のはいっているチームが制した
先行を取ったが、すぐにボールが葉山に奪われた
そして、こちらにものすごい速さで突っ込んでくる
僕はとりあえずとめにかかる
すると後ろから、同じチームの向が押してきた
僕はバランスを崩し、見事に前に倒れた
そして、、、
激痛が走り、目を開けると葉山の足が、僕の手の真上に乗っかっていた
葉山が足に全体重を乗せてくる
「がああああ」
痛みに耐え切れず声が出る
それに気づき、先生が止めさせる
「うお、ごめん修司」
修司がわざとらしく謝る
先生が、僕の痛がっている様子を見て保健室に連れて行くよう指示を出す
葉山が向と先生の見えないところで笑っていた
その後、保健室に運ばれ、保健の先生が軽く僕の手を見て、すぐに病院に連れて行くように言った
病院で、レントゲンを撮られて、ひげを生やした病院の先生の前に座らせられる
「指の骨が砕けています。全治3ヶ月以上でしょう。」
あっさりと、先生の口から診断が告げられた
ライブは、二日後
それなのに、指が動かせなくなった
何かが変われる気がしていた
光が見えていた気がしたんだ
でも、その光も消えてしまったみたいだった