できちゃったんだけど父親が誰かわからないと幼馴染から相談され…なんならオレが疑われている
オレには、幼馴染がいる。
お互い上京せずにいるが、実家暮らしではなく、アパート暮らしだ。
別に一緒に決めたわけでもないのだが、偶然にも近所だったりする。
で…
その近所の幼馴染、雪が突如青白い顔でやってきた。
「ねぇ、純…どうしよう…ゆき…ゆき…」
これは、話を聞くまでもなく…ヤバい状況なんだと、オレはすぐさま察知した。
「まず、落ち着こう。入って」
雪…どうしたっていうんだ…⁈
落ち着こう。
オレがいったん落ち着こう。
大きく深呼吸して、雪の大好きなミルクティーをささっとつくり、雪に差し出した。
そして、ささっと自分の分もちゃっかり用意しているオレ。
「とりあえず、飲もう」
「うん。」
ちょうどいい温度のミルクティーを啜った。
うん、ゴクゴクいける。
「できちゃった」
⁉︎
ゴフッ
むせちゃった。
って言っている場合じゃない‼︎
「はあ⁉︎できた⁇なにが…」
「赤ちゃん…」
「えっ⁉︎相手は⁉︎」
…
「わからないの…」
「わからないって…それは、どうすんだよ⁈まずいだろ」
「うん。でもね、思いあたることがあって…結構最近夜遊び多くてね…でも、わたし寝ちゃってて…だから…夜遊びして、できたんじゃないかなって思ったんだけど…でも…」
「でも?」
「この間…純の家で、わたし寝ちゃったでしょ?お泊まりもして…もしかしたら、その時なのかも?ってね」
「え…」
とりあえず落ち着くためにミルクティーをごくりと飲んだ。
「三つ子」
グフっ
「えっ?三つ子⁉︎」
「うん。今日、病院でそう言われたの」
…
「おぉ…三つ子か」
「うん。そんなにいるなんてびっくりだよ。確かにお腹大きいな?って思っては、いたの。食欲あるし。でも…三つ子って…どうなの⁉︎お世話できるかな?部屋狭くなるし、やっぱり里親探しした方がいいかな?ほんとは、手放したくないけど…」
…
どんどん話が進む進む…
飯ならどんどんすすんでもいいけど…
「ちょっと、待って!この前泊まったって言っても、なんにもしてないよ?」
「それは…やっぱりわからないじゃない。証拠ないし、さ…はじめてのお産…不安でしかないよ」
…
それを言われちゃったらね…
…
雪が困っているんだから、オレは雪を助けてあげたい。
絶対オレが父親なわけないけどさ…
「産みなよ」
「え?」
「一緒に育てよう」
「それって…一緒に住むの?なんか、プロポーズみたい」
…
「いや、プロポーズだろ」
「えっ⁉︎純…ゆきゆきのこと…そんなに大切に思ってくれているの?」
「え?ゆきゆき?まぁ、ゆきゆきも家族同然だし…てか、なんで今…雪の飼い猫のゆきゆきの話?」
「だって、妊娠中なのってゆきゆきだよ?」
…
はあ?
「えっ⁉︎雪じゃなくて、ゆきゆきが妊娠したの⁉︎」
「うん、言ったよ?はじめに」
「あー…ゆき…ゆきって言ったな。てか、人間とペットの名前にすぎだろ」
「純だって、自分の猫の名前、しゅんじゃない。」
…
「まぁ、そうだけど…てか、相手ってしゅん⁉︎この前、雪が泊まりで出張だったとき、ゆきゆき預かったけど、まさか…?」
…
「もしかしたら…ね。」
「あー、ありえなくもないか…ま、うまれてきたらわかるんじゃね?ゆきゆきって、真っ白だし…しゅんは、真っ黒だもんな」
「それな!」
「で、いつ引っ越してくる?」
「え…?だって…純、わたしが妊娠したと思って、助けてくれようとしたんでしょ?でも、わたしじゃないし、妊娠したのゆきゆきだよ?」
「うん、それでもいいよ。オレは」
…
「雪…も好き」
「あれ?オレまだ一緒に住もうって言っただけで、好きって言ってない。雪…オレのこと好きなんだ⁉︎」
「あっ、えと…」
「うそ、冗談だよ。オレも好きだよ。雪」
チュ〜♡
あれから数ヶ月後、
真っ白と真っ黒と白と黒の組み合わせのにゃんこがうまれましたとさ♡
おしまい。




