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帰国への決意を固める

俺がやりまくっていた富美が妊娠した。女子の青年海外協力隊員は、妊娠すると任期短縮、強制帰国の処分が下される。また妊娠させたのが男子隊員であった場合は、男子隊員も同様に任期短縮、強制帰国の処分となる。俺も富美も強制帰国の危機に晒された。


俺はアホなので、面倒臭いことは嫌いだし、富美の子の父親になる気もない。また孕ませて強制帰国など恥ずかしい限りだし、カッコ悪すぎる。性獣の俺がヘマしたことなど一生の恥。富美を妊娠させたのが俺であるのが明るみにならないうちに、また富美が妊娠したことなど知らんぷりして、さっさと自主的に任期を短縮をし、さっさと日本に帰ろうと思った。


富美を孕ませたこと以外にも日本へ帰りたい理由がもう一つあった。それは、もう日本での自分のふしだらな悪評がなくなっていると思ったからだ。また日本での今までの女とも縁が切れたと思ったからだ。


もともと協力隊として海外ボランティアをする気など全くなかった俺。俺は日本でのふしだらな性関係により、会社では「性獣」「セックスアニマル」とバイキン扱いされていた。また今まで関係を重ねてきた女とも、トラブル続きだった。会社からの悪評や、日本でのふしだらな女関係から、逃げるようにして、協力隊員として南米ボリビアに来たが、もうボリビアで1年近く生活。もうボリビアにいる必要もなくなったと思った。

1年も日本にいなければ、会社でのふしだらな悪評も消えていると思ったし、女問題も解決していると思ったからだ。早く日本に帰って、別の新しいオンナと抜き差ししたいと思った。

スペイン語もまともに話せないし、ボリビアでの生活はもう嫌。もうボリビアにいる必要などない。


しかし青年海外協力隊員の任期は2年。任期前に帰国するのは、それなりの理由が必要。俺はJICAに文句を言わせないように、親が病気になったとして帰国申請をした。もともと女癖が悪く、ボランティア活動もロクにしなかった俺。そんな俺をJICAはさっさと追い出したいと前から思っていたらしい。JICAと俺の思惑が珍しく一致し、俺はめでたく任期を1年短縮して帰国する運びになった。


これで俺は日本に帰国できる。もうボリビアにいる必要はないし、ボリビアなんかにもういたくない。


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