表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

青年海外協力隊に現職参加

そんな時にハッケンしたのが青年海外協力隊募集のポスターだった。もちろんボランティアなんかするつもりは毛頭ない。青年海外協力隊員になれば、タダで外国に逃げることができると思った。会社では「役に立たないヤツ」とレッテルを貼られ、窓際に座らされていたし、女との関係も一度清算したいと思った。仕事からも女からも逃げられる青年海外協力隊は、俺にとって都合がよかった。


しかし学歴もなくアホな俺。仕事を辞めて参加すると、帰国後仕事がなくて困ってしまう。募集のパンフレットを見ると、仕事を辞めないで参加できる制度があることを知った。これが「現職参加」。俺は上司に、青年海外協力隊として海外にボランティアに行きたいと伝えた。そして、現職参加、仕事を辞めずに参加できるようにしてもらうよう、頼んだ。


しかしお荷物社員で、しかもふしだらである俺。

「仕事辞めて、さっさと海外でもどこでも行ってしまえ!」

上司は冷たくいい放った。しかし、帰国後仕事がないのは困る。


最終的に俺は、社長に土下座して現職参加を頼み、許可をもらった。社長も

「兵子製作所は国際貢献もしている会社」

というプラスイメージを世間にアピールしたかったようだ。しかし、そんなことはどうでもいい。


俺は青年海外協力隊員として試験に合格。派遣前の訓練を受けて、任地の南米・ボリビアへ旅立つことになった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ