見なくてもいい用語的な話
暇な時に更新するかもしれない
【エルミリオ王国】
この世界においてもっともバランスの良い文化・経済・軍事と肥沃な大地に溢れた安定した領土を持つ国家。
賢王と名高い現王エドリック・アルデント・エルミリオンの統治下で安定した治安を誇る。
目下の悩みは王位継承権第2位の王女が騎士団に所属して無茶ばかりすること。
王都の名はアルデン。王城は白亜の城アルテール城。
初代国王アルテールⅠ世の名を関して建造された大陸で最も美しいと言われる城。
【冒険者の街イニテウム】
エルミリオ王国の都市。冒険者の数が多く王都に次ぐ規模のギルドが存在することから冒険者の街と呼ばれる。
周囲に古代遺跡や天然のダンジョンが多く存在し、その調査の為に自然と冒険者が集まったのが始まりとされる。
ただし最近は周辺ダンジョンも調査され尽くして新人冒険者があまり増えなくなってきている。
【聖ヒデーオ教会】
エルミリオ王国の国教かつ世界各国でもっとも信仰されている宗教。教義は『汝、愛に生きよ』。
古代に降臨した女神が聖人ヒデーオ・トーキワの逸話を人々に語り聞かせたことが発祥とされる。
女神そのものより聖人ヒデーオ・トーキワを主として信仰している。
一般的に教会と言われるのはこの宗教。
【冒険者】
ファンタジーものによくあるあれ。
主な仕事はダンジョン調査、魔物の駆除、民間からの依頼、採取など。
稀に国家からなんらかの要請を受けることもある。その関係から冒険者ギルドは国家と強い繋がりを持つ。
達成した功績によって等級が付けられ、その等級に応じて冒険者登録証のプレートの一部材質が変更される。
等級は下から「銅・鉄・銀・金・虹」の五等級が存在。
「銅」
新人、ほぼ無評価。半人前。ある程度長くやっている冒険者がこの等級だと素行や人格に問題ありとされる。
社会的扱いは、かろうじて無職ではないくらいの存在。場合によってはゴロツキ扱いもされる。
「鉄」
一人前、 一般的冒険者。多くの冒険者が一年以内にこの等級に進む。世界で最も所属数の多い等級。
社会的には良くも悪くもどこにでもいる社会人扱い。
「銀」
優秀、実績を認められた冒険者。主に所属ギルドから功績を評価されることでこの等級を与えられる。
社会的には割と立派な人で収入も依頼の他にギルドから一定の手当が振り込まれるようになり安定する。
ギルドからの手当で生活する半ドロップアウトも増えはじめる傾向もある。
「草原の狼」のように新人育成を重視してあえて報酬の低い簡単な依頼を率先して受ける冒険者もいる。
「金」
超優秀、非常に優秀な実績を持つ冒険者。ギルド本部の厳正な審査を通過することで与えられる等級。
社会的にはエリートと言える。この等級にもなるとギルドから潤沢な手当が支給され、様々な公共の権利も与えられる。
民間依頼を受けなくても食いっぱくれは無くなるが、代わりにギルドから危険度の高い依頼への参加も要請される。
一般的に冒険者の等級としてはここがゴールとされる。
「虹」
伝説、稀少すぎて実質存在しない扱い。偉大な功績を上げた冒険者に与えられる名誉等級。
もはや冒険者ギルドだけではなく国家レベルで高い権利を与えられる。一部権利においては貴族に並ぶ。
ロイスが国王に謁見を許されたのは功績の他に虹等級であったことが大きい。
世界中を探しても両手の数を埋めるほどの数も存在しない。エルミリオ王国内でもロイスの他に二人存在する。
【スキル】
ファンタジーによくあるあれ。ロイスたちの住む小世界において人類が授かるギフト。
全人類が成長期に発現する。発現するとなんとなく「あ、覚醒したわ」と自覚するらしい。
全人類が発現するだけあって大半は特に役に立たないものが多い。
ロイスの母親は体温が人よりちょっと高くできるスキル。寒い日に抱きしめると暖かい。
戦闘向きや利便性の高いスキルは当たりとされ覚醒したスキル次第で人生一発逆転することもある。
田舎の農民が【剣聖】に覚醒したことで虹等級の冒険者になり、王国の将軍になったという逸話もある。
もっとも大半の人類は役に立たない能力なのでただの個性と認識されており、ハズレスキルでも差別などはないようだ。
【勇者】
神に選ばれた転生者。小世界の破滅要因「魔王」の討伐のために神に送り込まれる人間兵器。
世界を救うに値する高潔な魂の持ち主が選定され、魔王誕生の予兆ある世界に送り込まれる。
その際に転生の女神から様々なチート特典を与えられ、最終的には世界最強の存在に成長して魔王討伐を行う。
基本はその世界に生まれ直す形で誕生する。この時に前世の記憶を引き継ぐパターンとそうじゃないパターンが存在する。
ロイスの一番最初の人生である常盤英朗 (トキワ・ヒデオ)は前者のパターンとして記憶を引き継いで生まれ直した。
最近は転生ではなく異世界転移のパターンも存在するとか。
【魔王】
世界に歪みが生じることで瘴気が発生し、この瘴気が生物としての形をとった存在。それが魔族。
魔族は人間の負の感情をベースに発生するため基本的に悪意の塊であり、その世界を滅ぼす為に行動する。
魔王とは瘴気の発生が最大にまで高まった時に発生する最大最強の魔族。魔族の王。
その世界の生物のあらゆる悪意を吸収して発生するため、その世界の生物では打倒は不可能。
そのため、これが発生した世界は確実な滅びを迎える。その対処の為に神に送り込まれるのが勇者である。
【魔物】
モンスター。その世界に存在する生物が魔の瘴気の影響を受けて変異し狂暴化した生物。
あるいはその生物が種族として定着した存在。ゴブリンなどは元を辿れば瘴気の影響を受けた人間の末裔。
魔族が瘴気を発生させることで大量発生することもある。
瘴気が自然発生しやすい世界では非常に数が多いが、存在しない世界には全く存在しない。
魔物の駆除が生業として成立するような世界は魔族の発生頻度が高く、魔王の誕生が近いとされる。
極稀に魔王が瘴気の集合体ではなく魔物の変異という形で誕生するパターンも存在する。
【真竜】
ドラゴン。伝説上の存在。最上級の真竜は魔王に匹敵するとさえ言われる強さを持つ最強生物。
高い知能と最強の肉体、底なしの魔力を持つ生態系の頂点。受肉した精霊ともされる。
その生物としての格の高さからあらゆる生物をナチュラルに見下しており人間も例外ではない。
一方で財宝と英雄譚を好む俗な性質も持っている。
特に気に入ったものを財宝として自らの物にして愛でる趣味を種族共通で持っている。
最強の存在である真竜を倒すほどの英雄に倒されるのが種族の性癖とすら言われるある意味ドMの一族。
なお実は真竜は魔物とは全くの別の存在であり、知性を持たない魔物の竜は「地竜」と称される。一緒にされるとすごい怒る。




