秀麗な領地〜千〜
久しぶりの更新です
過去について、少し判明!?
大きな門が開いた…
まるで戦国時代、城に入る前に敵を葬る頑丈な門のようだった。(もしかしたら、本当に敵を葬る門かも…)だが、洋風建築っぽくも見えた…
そして、人間が作ったとは、思えないほど美しく、魔法がかかっているように輝いている。(あ、本当に魔法かけてるのか、この世界魔術も呪術もあったっけ、そういえば…)
「うへっ…!」
門が開いた瞬間俺は、奇声を発してしまった。
なぜなら、そこには……
祭り!?と疑うほど、大量の人がいて…
全員侍みたいな格好で、女の人は、着物?浴衣?を着ている。
しかも、1番ヤバいと思ったのは、奥の山や川の美しさだ…
上の方に少し霧がかかった山は、生命力と神秘さを感じる。
川は、人工的な掘?に近いのかもしれないが、魚が泳いでいる…こんなに遠くからもわかる、水の美しさ…
この秀麗な土地に俺のようなものが足を踏み入れて良いのだろうか…そう、自分に問いかけた…
俺は突然この世界に来た
異次元の日本に…
そして、俺ではなく前田利長という別人として…
戦国武将みたいなのがたくさんいるこの世に
この世界に来る前、俺は…
確か…
東京で、就職が決まって、初めてのプロジェクトだった…
先輩と一緒に、交渉をして…
何週間か経った頃だったか…
夜遅く、先輩に呼ばれタクシーを呼べず…
ビルの明かりが消えていく中…
道を歩いてて…
とても眩しかった…
強い光が自分の方へすごい勢いで向かってきた…
すごい音もしていた…バイクかな?それとも車かな?
そんなことを考えている暇など本当は
1秒も無かった……
そうだ、横を見た時にはもう遅かった!
あの強い光の正体も、音の正体も…
そっか、きっと俺は車に引かれたんだ…
どうして今そんなことを思い出したんだろう…
今までは、夜道を歩いていたことくらいしか
思い出せなかったのに……
不思議な感覚に包まれていた。
「……だっ!?」
なんか聞こえる。
「ま…っ」
聞いたことある声だ…
この世界に来た時、初めて聞いた声と同じだ…
「前田ぁっ…!!」
あっ!信乱…
俺はどうやら、夢を見ていたように眠っていたらしい…
「悪い、疲れてたのか、寝ちゃったなぁ……」
「謝る必要は無いぞ…前田が無事でよかった…
もう本当に、良かったぁ〜」
大袈裟だなぁ〜っと言おうとしていた瞬間…
「お前、門が開いた直後に意識が無くなって、3日も寝てたんだぞ?政頼がすごく心配してるんだからな…」
あ、あはは、もう慣れたよ…
気がついたら時間が経ってましたパターン
信乱も今まで忙しくて俺の顔を見に来れなかったらしい…
顔を見た瞬間何かが込み上げてきて
俺の名前を連呼していたとか……
「そうだったのか…大丈夫だ、今は元気!!腹減った!」
確かにお腹すいたけど、俺は、信乱を安心させるのに必死だった…笑顔になって欲しかった。
それに気づいたのか、苦笑いではあったものの…
笑ってくれた。
俺も苦笑いをした。
そしたら、お互いの顔が面白かったのか2人で笑い合った。
このまま笑って過ごせたらいいなぁ……
平和な時は長く続かないと思っていても
永遠に続いて欲しいと願ってしまった…
次へ続く……
事故って怖いですね…
横断歩道は、右左確認してから渡りましょう!