20年越しの夢 断筆と復帰の実録
書き殴りなので、だいぶひどい文章です。
いつもだよ、は言いっこなしです。
なろうに投稿を初めて、早くも1ヶ月がたちました。
この度、2つの連載小説のうち、1つが第1章完結の運びとなり、もう1つも最終局面を迎えて完結が見えて来ました。
はっきり言えば連載作品とはいえ、長編とは呼べない文字数ですが、これを書き上げる事が出来れば私の長年の夢が実現します。
私が自作の文章作品をプライベートで書いたのは中学生の頃からだったと思います。高校生まで、私は友人や先輩後輩たちに短編のエッセイや不定形詩、小説を書きイラストを添えて見せていました。
面白い、また読ませて、そんな簡単な感想に喜び、私に比べ遥かに才能豊かな友人や後輩に辛辣な感想を貰い、悔しいながらも努力して、同じ友人に、これはお前にしかない味だと言われて嬉しくて、先輩は文章の人だよね~と何気なく言われて少し泣きそうなほど嬉しくて、あー語彙がひどい(笑)
そんな風に過ごした私が初めての長編に挑んだのが高校3年の時でした。
夏休みに向けて必死に構想を練りplotを積み上げ、設定だけを書き込んだノートが埋まり、挿し絵のためのイラストの素描でスケッチブックが潰れる。
そうして迎えた夏休み、書き初めて順調に進む筆に大作の予感に胸を膨らませ、三割ほどを書いた夏休み中盤、私は筆の進むまま三徹を敢行、寝不足のテンションの中、キャラクターが走り、動き回る。キャラの動きが次々と伏線をはり、次の展開を引き出していく。新しい発想が次々出てきて筆が進む。書いている間、俺は天才だ、未来の直木賞作家だと徹夜のテンションで気を大きくしながら書きまくって爆睡したあと、私は現実に直面しました。
キャラクターは物語を進めるためのご都合主義の権化と成り果て、伏線だと喜んでいたものは、ただの大きなフラグでしかなく、見え見えだよと虚しく突っ込みを入れた所で泣きたくなるばかり、展開はむちゃくちゃで本来の筋から外れて修正は不可能なほど、なにより、あれほど準備した作品を自分でぶち壊しながら、あんなハイテンションで傑作だと思い込んでいたことが悲しくて恥ずかしくて、自分には才能は無かったのだと、それ以来、仕事で必要がある時を除けば断筆したのです。
このなろうで感想やレビューを書いても自作の作品を投稿することは全く考えて無かった私が、仲良くさせて頂いている作者様との交流で、なんとなく書いて見るかなと思った時、正直、恐怖がありました、また絶望するのではないかと、書き上げ投稿し、評価や感想を頂いた時、「あー私はまだ文章を書いて良いのだ」と何故か救われた思いがしました。
変ですよね、誰に禁止された訳ではない、書くななんて言われてない、でも、書くことに自分でも気付かないうちに禁忌としていた自分がいたんだと、気付いたんですよ、そして同時に、あー面白いの一言で自分は書いていたはずだ、まだまだだなの一言で奮起していたはずだと今更ながら思い出しました。
ホントに傷ついた自尊心を慰めて、ずいぶん回り道をしたものです。でも、その回り道がきっと皆様に面白いと言って頂いている着想の元になっているなら、きっと無駄では無かったとそう信じて、また頑張っていきます。
そしてあの挫折の日々から20年、私は長編を書き上げるという夢に向かっています。
あのとき書こうとした作品はもう覚えておりませんが、このなろうで拙いながらも、苦労を重ね悩み苦しみながら長編と呼べるものを書き上げたなら、あの日の絶望と共に供養出来る気がします(笑)
もし、創作に苦しみ、筆を折ろうと考えている方へ、お休みしてもいいんです、でも、書くこと諦めない気持ちがあるなら、戻ってくればいい、20年も回り道したおっさんがここにいますから。
本当に無理せず楽しみましょう。
でも、苦しいよね、創作。
愚痴は感想欄に捨てていっていいんだよ、作者はおっさんだからさ(笑)