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淡々晋書  作者: ンバ
第百、王弥伝
96/313

七、石勒に謀殺される

7.

初,石勒惡彌驍勇,常密為之備。彌之破洛陽也,多遺勒美女寶貨以結之。時勒擒苟晞,以為左司馬,彌謂勒曰:「公獲苟晞而用之,何其神妙!使晞為公左,彌為公右,天下不足定也!」勒愈忌彌,陰圖之。劉暾又勸彌征曹嶷,藉其眾以誅勒。於是彌使暾詣青州,令曹嶷引兵會己,而詐要勒共向青州。暾至東阿,為勒遊騎所獲。勒見彌與嶷書,大怒,乃殺暾。彌未之知,勒伏兵襲彌,殺之,並其眾。


(訳)

初め、石勒は王弥の驍勇ぎょうゆうにくんでおり、

常日頃から、密かに彼への備えを設けていた。


王弥は洛陽を破ると、石勒に

美女や財貨を多く与え、彼と結ぼうとした。


当時、石勒は苟晞こうきとりことして

自らの左司馬と為していたのであるが、

王弥はそこで石勒に対して言った。


きみは、あの苟晞を獲得して

用いてしまうとは、何たる神妙か!!


苟晞を公の左腕とし、

わたしを公の右腕とすれば、

天下を定めるには十分だな!」


石勒はこの事から

一層王弥を嫌悪するようになり、

密かに彼を陥れようと図った。


劉暾りゅうとんもまた、王弥に、

曹嶷そうぎょくをやって来させ、彼の軍勢を借りて

石勒を誅殺するように勧めた。


ここで、王弥は劉暾に青州を詣でさせ、

曹嶷に兵を率いて自分と合流するように命じ、

石勒には、偽って

「共に青州へ向かおう」と要請した。


劉暾が東阿とうあに至ると

石勒の遊騎によって捕われる所となった。


石勒は、

王弥が曹嶷に与えた書を見て大いに怒り、

そうして劉暾を殺してしまった。


王弥は劉暾が死んだとは知らず、

石勒は兵を伏せて王弥を襲撃して

彼を殺すと、その軍勢を接収した。




(註釈)


漢の主力として活躍していた

石勒と王弥の弥勒コンビでしたが、

表向きは仲良いように見せて

内心は疎んじ合っていました。


王弥は、石勒に

「いっしょに青州行こうか」と提案しますが

その実は、同時に呼び寄せた

曹嶷の兵を使って

彼を殺そうという魂胆でした。


石勒もまた王弥を警戒しており、

怪しい動きを見せていた

彼の長史の劉暾を捕えると

自分を殺す計画の書かれた書状が。


激怒した石勒は劉暾を殺害し、

宴会の席を設け、油断させてから

王弥を返り討ちにします。


かくて王弥の軍勢を手に入れた石勒、

天下人の階段を駆け上ってゆきます。



王弥伝はこれにて終了。

また後日、石勒載記をやります。

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