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淡々晋書  作者: ンバ
第百一、劉元海載記
75/313

一、冒頓の裔

異民族台頭の歴史がここから始まる。

劉淵りゅうえん劉元海りゅうげんかい)載記です。


彼のことは本文の記述に倣い

元海げんかい」という表記に統一します。


幽☆遊☆白書の

幻海げんかい師範とは字が違います。


1.

劉元海,新興匈奴人,冒頓之後也。名犯高祖廟諱,故稱其字焉。初,漢高祖以宗女為公主,以妻冒頓,約為兄弟,故其子孫遂冒姓劉氏。建武初,烏珠留若鞮單于子右奧鞬日逐王比自立為南單于,入居西河美稷,今離石左國城即單于所徙庭也。中平中,單于羌渠使子於扶羅將兵助漢,討平黃巾。會羌渠為國人所殺,於扶羅以其眾留漢,自立為單于。屬董卓之亂,寇掠太原、河東,屯於河內。於扶羅死,弟呼廚泉立,以於扶羅子豹為左賢王,即元海之父也。魏武分其眾為五部,以豹為左部帥,其餘部帥皆以劉氏為之。太康中,改置都尉,左部居太原茲氏,右部居祁,南部居蒲子,北部居新興,中部居大陵。劉氏雖分居五部,然皆居於晉陽汾澗之濱。


(訳)

劉元海りゅうげんかい(劉淵)は新興郡の匈奴の人で、

冒頓単于ぼくとつぜんうの後裔である。


名は高祖廟の諱を犯すことになるので

そのあざなを称することとする。

(唐の高祖は李 《《淵》》という。

皇帝の諱は使えない=避諱ひき


初め、漢の高祖は宗族の女性を公主とし、

冒頓の妻として、兄弟の契りを結んだため

その子孫はかくて冒姓の劉氏となった。


建武の初め、

烏珠留若鞮ウシュルニャクタイ単于の子で

右奥鞬日逐王の比は、

自立して南単于となり

(匈奴が南北に分裂した)

西河の美稷に入居して、

現在の離石(県)左国城にて単于に即き

庭(単于庭)へと遷った。


中平年間、単于の羌渠きょうきょ

子の於扶羅おふらを遣って漢を救援し

黄巾を討伐・平定させた。


ちょうど羌渠が国の者に殺害されたため

於扶羅はその軍勢と漢に留まり、

自立して単于となった。


董卓の乱につけて

寇賊が太原や河東で掠奪を働いており、

於扶羅は河内に駐屯した。


於扶羅が死ぬと、弟の呼廚泉こちゅうせんが立ち、

於扶羅の子の劉豹りゅうひょうを左賢王とした。

即ち、劉元海の父である。


魏武(曹操)はその衆を

五部(左・右・南・北・中)に分割して

劉豹りゅうひょう左部帥さぶすいとし、

それ以外の部帥にも皆劉氏を名乗らせた。


太康たいこう年間、改めて都尉が置かれ

(○部帥→○部都尉)

左部は太原郡茲氏(じし)県、右部は県、

南部は蒲子がし県、北部は新興郡、

中部は大陵県に居した。


劉氏は五部に分かれて居したと雖も

それでも全てが晋陽(太原)の

汾河の水辺に配置されていた。




(註釈)

シュニャクタイ


↑読めるかー!!!!!!!


男塾の淤凜葡繻オリンポス十六闘神戦思い出しました。


若穂若穂侘魔狗楼《ニャホニャホタマクロ-》単于とかいそう

(いてたまるか



「晋書」は唐の時代に書かれたので

唐の創始者である「李淵りえん」の避諱で

「淵」という字を使う事ができません。

ゆえに、劉淵も、苗字とあざなで

劉元海りゅうげんかい」と表記されています。


とりあえず、モンゴルのあたりに

匈奴きょうどという遊牧民がおり

単于ぜんうというのは

彼らの中での王さまのことです。


全盛期の匈奴は、モンゴル高原から

中華の北部まで支配下に置くほどの

一大勢力でした。


冒頓ぼくとつ単于の時代に

項羽を破って天下統一を成した

劉邦の漢に勝利を収めており、

武帝・劉徹りゅうてつの時代に至るまで、

漢は匈奴に対して

下手に出ざるを得なかったようです。


武帝が霍去病かくきょへいらを討伐に差し向けてからは

完全に形勢が逆転してしまい、

後漢の光武帝・劉秀の時代には

南北に分かれて衰微してゆき、

魏の武帝・曹操の時代には

5つの部に分けられて太原に配属され、

かつての脅威は殆ど無くなりました。


漢とは一応、条約の上では

兄弟扱いになっていたことから

劉姓を賜り、漢民族に

帰化する者たちが現れ始め…………


その中でも抜群の文武の才を誇る

劉淵りゅうえん、あざなを元海げんかい

頭角を現しそうで

現す機会を得られませんでした。



西晋の郭欽かくきん江統こうとう

匈奴の奴等は、弱い時は下手に出てるけど

勢いを得れば平気で掌返してくるから

警戒しなきゃいけんよ……


というような事を進言したのですが

容れられることはありませんでした。

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