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淡々晋書  作者: ンバ
第一、宣帝紀
7/313

六、孫権を動かす

6.

是時漢帝都許昌,魏武以為近賊,欲徙河北。帝諫曰:「禁等為水所沒,非戰守之所失,於國家大計未有所損,而便遷都,既示敵以弱,又淮沔之人大不安矣。孫權、劉備,外親內疏,羽之得意,權所不願也。可喻權所,令掎其後,則樊圍自解。」魏武從之。權果遣將呂蒙西襲公安,拔之,羽遂為蒙所獲。


(訳)

この時の漢の帝都は許昌きょしょうであったが、

魏武は賊(関羽)が接近している事から

河北へ遷都しようと考えていた。


宣帝(司馬懿)は諌めて言った。


于禁うきんらは水没してしまいましたが、

防衛していた場所を

戦闘で失ったわけではなく、

国家の大計の上で損害はありません。

しかるに、たちまちのうちに都を遷せば

敵に弱味を見せることとなり、

また淮・沔の人々を、大いに

不安に陥らせることになります。


孫権と劉備は、外向きは親しくとも

内心は疎んじており、

関羽が目的を達成することは

孫権の望むところではありません。


孫権を諭し、関羽の背後を衝かせることで

樊城の囲みは自ずと解けましょう」


魏武はこれに従った。


果たして孫権は将軍の呂蒙りょもうを派遣して

西方の公安を襲撃させてこの拠点を抜き、

関羽はかくて呂蒙に捕われる所となった。


(註釈)

孫権と曹操が一時的に手を組んで

関羽を破る場面です。


淡々三国志の関羽伝でも

この場面に触れました。


三国志だと蒋済しょうせいもいっしょに

進言しているのですが、

この本紀では司馬懿が主人公扱いのためか

手柄を独り占め状態です。


だいぶ後になってから蒋済は

再び司馬懿の味方として登場します。


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