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淡々晋書  作者: ンバ
第一、宣帝紀
59/313

五十九、高平陵の乱、後

クーデター成る。


司馬懿は「命までは取らない」と

約束しておきながら、

曹爽一派を皆殺しにします。


これには古今から非難囂々。


59-2.

昔趙高極意,秦是以亡;呂霍早斷,漢祚永延。此乃陛下之殷鑒,臣授命之秋也。公卿羣臣皆以爽有無君之心,兄弟不宜典兵宿衞;奏皇太后,皇太后敕如奏施行。臣輒敕主者及黃門令罷爽、羲、訓吏兵,各以本官侯就第。若稽留車駕,以軍法從事。臣輒力疾將兵詣洛水浮橋,伺察非常。」爽不通奏,留車駕宿伊水南,伐樹為鹿角,發屯兵數千人以守。桓範果勸爽奉天子幸許昌,移檄徵天下兵。爽不能用,而夜遣侍中許允、尚書陳泰詣帝,觀望風旨。帝數其過失,事止免官。泰還以報爽,勸之通奏。帝又遣爽所信殿中校尉尹大目諭爽,指洛水為誓,爽意信之。桓範等援引古今,諫說萬端。終不能從,乃曰:「司馬公正當欲奪吾權耳。吾得以侯還第,不失為富家翁。」範拊膺曰:「坐卿,滅吾族矣!」遂通帝奏。既而有司劾黃門張當,并發爽與何晏等反事,乃收爽兄弟及其黨與何晏、丁謐、鄧颺、畢軌、李勝、桓範等誅之。蔣濟曰:「曹真之勳,不可以不祀。」帝不聽。



(訳)

昔、趙高ちょうこうが専横を極め

秦はこの事から滅びました。

呂氏とかく氏を早期に処断したために

漢の国祚は長続きしました。


これこそすなわち、

陛下が手本とされるかがみであり、

臣が命を授かるときなのでございます。


公卿群臣は皆、

曹爽に主君を顧みぬ心があるため

彼ら兄弟に宿衛の兵を統括させる

べきではないと考えております。


皇太后に上奏いたしましたところ

皇太后は上奏文の通りに

施行するよう勅されました。


臣はすぐに主者、および黄門に勅して

曹爽・曹羲そうぎ曹訓そうくんの官兵を罷免させ、

各々を本来の官職の侯のままで

自邸へ帰還させた次第でございます。


もし車駕を係留させるようであれば

軍法を以って事に当たります。


臣は病を押して兵を率い、

洛水の浮橋を詣でて

非常事態を察し

様子を見ている次第でございます」


曹爽は上奏文を(上に)通さず、

車駕を留めて伊水の南に宿営し

樹を伐って鹿角(逆茂木)と為し

屯田兵数千人を徴発して

防御に当たらせた。


桓範かんはんは果たして

天子を奉じて許昌に行幸し

檄文を移して天下の兵を

徴発するよう、曹爽に勧めた。


曹爽はこの策を用いる事が出来ず、

夜に侍中の許允きょいん、尚書の陳泰ちんたい

宣帝のもとまで詣でさせ

その意向を伺わせた。


宣帝はその過失を数えたが

事は免官するのみに止まった。


陳泰は帰ってくると

曹爽にこのことを報告し、

上奏文を通すように勧めた。


宣帝はまた、曹爽が信頼を置いていた

殿中校尉でんちゅうこうい尹大目いんだいもくを派遣して

曹爽を諭させ、洛水を指して

(命までは取らぬと)誓いを為すと

曹爽は信用する気になった。


桓範らは古今から引用し

様々な説によって諫めたが

ついに曹爽が従うことはなく、

そうして、このように言った。


「司馬公は正に、われの権力を

奪おうとしているだけだ。


吾は免官されたとはいえ、

侯の位を得られたままであるから

富家の翁ではいられよう」


桓範は胸を叩いて言った。


「卿に連座して、我が一族は滅亡だ!!」


かくて宣帝の上奏文は通された。


既に官吏によって

黄門の張当は弾劾されており

併せて曹爽・何晏かあんらが

謀反を企てていた事も露見し

そうして曹爽兄弟および、

その支党である丁謐ていひつ鄧颺とうよう畢軌ひつき

李勝、桓範らは捕えられ、誅殺された。


蒋済は言った。


「曹真の勲功を祀る者を

殺すべきではありません」


宣帝は聞き入れなかった。




(註釈)


曹爽

「司馬懿は別に、俺の命まで

取るつもりはなさそうだからな……


降参しても、金持ちのじいさん

くらいではいられるだろうな!」



桓範かんはん

(終わった……………なにもかも……)





見通しが、

あまーーーーーーーーい!!

(スピードワゴン井戸田




趙高ちょうこうは、始皇帝と胡亥こがいに仕えた

史上最低クラスの佞臣・宦官です。

彼をのさばらせたから、秦は滅んだ。


反面、漢が長続きしたのは

権勢を握っていた

呂后の一家や霍光かくこうの一家を

早くに排除できたからだ、


……と司馬懿は述べていますが

これ、そのまんま魏王朝と

司馬一族の構図にも当てはまるよね??





主君を蔑ろにする曹爽一派、

許されざる行為ですが

何も皆殺しにしなくても…………


司馬懿は降りかかる火の粉を

払おうとしただけなのか、

それとも兼ねてからの野心を

とうとう露わにしたのか、

実は司馬師と司馬昭が主犯で

司馬懿は関係なかったのか、


事実はどうあれ、

こうして、司馬氏の時代がやってきます。


「魏氏春秋」によると、

司馬懿ははじめ、何晏かあん

曹爽らを裁かせたといいます。


何晏は仲間の罪状を厳しく訴えて

さも自分は無関係だったかのように

装いますが……


そこでこんな、ジョジョみたいな

やり取りが交わされます。



何晏

「さぁ、こいつらのことを

重罰に処したってください!!

司馬公! お願いします!!」



司馬懿

「もちろんだ。

罪人は全部で9人いる」



何晏

「そうすね。

曹爽、曹羲、曹訓の兄弟に、

丁謐ていひつ鄧颺とうよう畢軌ひつき

李勝、桓範で…………あれ?


8人じゃないですか?」



司馬懿

「いや、9人だよ」



何晏

「8人しかいませんって」



司馬懿

「間違いなく9人だ。

一番醜悪な輩が残っている」



何晏

「ま、まさか…………


わ た く し

ですかァアーーーーーーッ!?」



司馬懿

Exactlyそのとおりでございます



かくて何晏は引っ捕らえられ

首を晒すことになりました。



知らなかったのか?

司馬仲達からは逃げられない……

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