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淡々晋書  作者: ンバ
第一、宣帝紀
45/313

四十四、うつろうもの

44.

秋七月,增封食郾、臨潁,并前四縣,邑萬戶,子弟十一人皆為列侯。帝勳德日盛,而謙恭愈甚。以太常常林鄉邑舊齒,見之每拜。恆戒子弟曰:「盛滿者道家之所忌,四時猶有推移,吾何德以堪之。損之又損之,庶可以免乎!」


(訳)

秋七月、

食邑としてえん臨潁りんえいを加封され

以前の四県と併せて

食邑は万戸となり、子弟十一人は

皆列侯に封じられた。


宣帝の勲功と徳は

日に日に盛んとなった。

しかし、彼の謙虚でうやうやしき態度は

一層甚だしきものとなっていった。


太常の常林じょうりんは同郷の旧臣であり、

宣帝は彼に見えるたび、拝礼していた。


宣帝はいつも、子弟を戒めて

こう言っていた。


「勢い盛んで、満ち足りることは

道家の忌むべき所である。


四季ですらなお

移ろいゆくものであるのに

ましてやわたしがどうして

このことに堪え得るだろう。


抑損へりくだることの上に

また抑損を重ねることが

破滅を免れ得る、最善の道なのだ」


(註釈)

おお、かっけぇ…………


季節すら移ろうのに

私が移ろわずにいられようか──


「軍事には5つの大要がある」の

次くらいに名セリフです。


出る杭は打たれることを

司馬懿はよく弁えていたのです。


孫策もこれくらい慎重なら

一足早い南北朝時代が

来てたかもしれないのに。

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