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四十一、曹叡の過失
41.
初,魏明帝好修宮室,制度靡麗,百姓苦之。帝自遼東還,役者猶萬餘人,雕玩之物動以千計。至是皆奏罷之,節用務農,天下欣賴焉。
(訳)
当初、魏の明帝(曹叡)が
宮室の修飾を好んで
制度を靡麗にしていたため
百姓は苦しんでいた。
宣帝は遼東から帰還したとき
役務にあった者がなお数万人おり、
彫刻や玩具の類が
千を数えるほど作られていた。
ここに至りて
これらの事を全てやめさせ
節約して農業に励むように上奏し、
天下の者は喜び、
宣帝を頼るようになった。
(註釈)
曹叡の進めていた
宮殿造営を取り止めさせる司馬懿。
穿った見方をすると
もうこの時点から民心に取り入ろうと
アプローチをかけているようにも見えます。
「雕玩之物動以千計」
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ここの訳死ぬほど自信なし。
彫刻などのことだとは
思うのですが…………
次回、孫権が攻めてきます。




