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淡々晋書  作者: ンバ
第一、宣帝紀
26/313

二十五、不動の司馬懿

決戦を挑みたい諸葛亮、

しかし司馬懿は動かない。


姜維きょういがちょっとだけ出てきます)

25.

時朝廷以亮僑軍遠寇,利在急戰,每命帝持重,以候其變。亮數挑戰,帝不出,因遺帝巾幗婦人之飾。帝怒,表請決戰,天子不許,乃遣骨鯁臣衞尉辛毗杖節為軍師以制之。後亮復來挑戰,帝將出兵以應之,毗杖節立軍門,帝乃止。初,蜀將姜維聞毗來,謂亮曰:「辛毗杖節而至,賊不復出矣。」亮曰:「彼本無戰心,所以固請者,以示武于其眾耳。將在軍,君命有所不受,苟能制吾,豈千里而請戰邪!」


(訳)

この時朝廷は、

諸葛亮の異郷の軍が遠征しており

(蜀軍にとっては)

短期決戦に利があると考え、

宣帝は軍に、常に慎重に待機し

その変事を窺うように命じた。


諸葛亮は数度戦いを挑んだが

宣帝は出撃して来ず、

そこで諸葛亮は宣帝に

婦人の飾り物である巾幗きんかくを送って来た。


宣帝は怒り、上表して決戦を請うたが

天子は許可せず、そこで

鯁骨こうこつ(頑固)の臣である

衛尉の辛毗しんぴを派遣し、

節を持たせた上で軍師に任じ、

(血気に逸る)宣帝を統制させた。


後ほど、

諸葛亮が再び戦いを挑んできたので

宣帝は出兵して応戦しようとしたが、

辛毗が節を携えて軍門に立っていたため

出撃するのを取り止めた。


蜀将の姜維きょういは辛毗が来訪したと聞き、

諸葛亮に対して謂った。


「辛毗が節を持っているなら

賊はもう出撃してこないでしょうね」


諸葛亮は言った。


「司馬懿にもとより戦う意思はなく、

固く決戦を請うたのは、

自軍に武威を示しておきたかっただけだ。


将が軍に在りては、

君命も受けざるところあり。


仮にも吾を制圧できると思っているなら、

どうして千里の道を越えて

戦うことを請うたりするであろう」


(註釈)

諸葛亮も司馬懿も、戦を通して

互いの考え読み切ってる感じが

すごくライバルキャラっぽい!


出撃してこない司馬懿に対して、

諸葛亮は女性用の飾りを届けさせ

挑発を試みます。

感情をコントロールできる筈の司馬懿が

怒りを露わにするという珍しい場面。


ドラマ「三国志 〜three kingdoms〜」では

司馬懿がおもむろに

諸葛亮が送った婦人服を着だして


「…………似合うか?」


とのたまう、すごいシーンがあります。

ああ、これじゃ諸葛亮勝てねぇわ……と

絶望してしまいました。


将棋でも、全く動いてない状態の

初期陣形が、一番

隙のない布陣って言うもんね。

雉も鳴かずば撃たれまい、ってヤツです。


兵法でも、そもそも

防衛有利の攻城戦を推奨しておらず

相手に城に立て籠もられ

ガチガチにガード固められると

割と八方塞がりになります。


辛毗しんぴは袁紹の重臣だった

辛評しんぴょうの弟であり、辛憲英しんけんえいの父です。


張郃ちょうこうが諸葛亮に討ち取られた時すらも

落胆の意思をつゆほども見せぬ烈士で、

この場面で司馬懿の抑えとして

派遣されたのは妥当な人選だと思います。

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