181/313
百二十七、175R(ランパント)、鄴に降りた星辰
127.
廣阿蝗。季龍密遣其子邃率騎三千游於蝗所。熒惑人昴。星隕于鄴東北六十里,初赤黑黃雲如幕,長數十匹,交錯,聲如雷震,墜地氣熱如火,塵起連天。時有耕者往視之,土猶燃沸,見有一石方尺餘,青色而輕,擊之間聲如磬。
(訳)
広阿で蝗害が起きた。
石虎は密かに子の石邃に
騎兵三千を率いさせて
蝗害の起きた場所を巡遊させた。
熒惑(火星)が昂へ入った。
星が鄴の東北六十里へ隕ちてゆき
赤・黒・黄の雲が幕の如くに発生、
長さは数十匹であり、
交錯して雷震のような音が響いた。
地に墜ちた気は火のような熱さで
塵が起きて天へと連なった。
この時、耕作していた者がおり
見に行ってみると、
土はなおも燃え滾っており、
見れば四方が一尺余りの
一つの石があった。
青色で軽く、この間を撃つと
磬のような音がしたという。
(註釈)
鄴に彗星? が落ちた。
ワシの使ってる漢和辞典によると
1匹は40尺だって。
だいたい10メートルですかね。
どう見ても大人物の死の兆しよね。
磬は吊るしてある
板を叩く感じの楽器のようです。




