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淡々晋書  作者: ンバ
第百五、石勒載記下
150/313

七十七、天下の悪は一なり

77.

祖逖牙門童建害新蔡內史周密,遣使降於勒。勒斬之,送首于祖逖,曰:「天下之惡一也。叛臣逃吏,吾之深仇,將軍之惡,猶吾惡也。」逖遣使報謝。自是兗豫間壘壁叛者,逖皆不納,二州之人率多兩屬矣。


(訳)

祖逖の牙門の童建どうけん新蔡しんさいの内史の周密しゅうみつ

使者を遣って石勒に降伏しようとした。


石勒はこれを斬り、首を祖逖に送って

このように言った。


「天下の害悪とは同一である。


叛いた臣下、逃げた官吏というのは

吾が深く忌み嫌うもの。


将軍の害悪は、吾の害悪でもあるのだ」


祖逖は使者を遣って謝意を報せた。


この事から

兗州・豫州間の塁壁で叛いた者を

祖逖は一切受け入れなくなり、

二州の人々の多くが

(後趙側・東晋側の)両方に属していた。


(註釈)

怖いもの知らずの石勒でも、

祖逖そてきは極力刺激しないようにしてますね。


王弥のときも王浚のときも、

下手に出ることで

偽りの友誼をアピールしてました。

そろそろやられる側も気付くべき。


美談になってる陸羊の交わりも、

実態はこんな感じでしょ。


石勒も、祖逖が死んだとたんに

てのひらギュイイイインよ。


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