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淡々晋書  作者: ンバ
第百四、石勒載記上
107/313

十一・十二、劉淵の死

11.

時劉聰攻河內,勒率騎會之,攻冠軍將軍梁巨于武德,懷帝遣兵救之。勒留諸將守武德,與王桑逆巨於長陵。巨請降,勒弗許,巨逾城而遁,軍人執之。勒馳如武德,坑降卒萬餘,數梁巨罪而害之。王師退還,河北諸堡壁大震,皆請降送任于勒。


(訳)

この時、劉聡りゅうそう河内かだいを攻めており

石勒は騎兵を統率してこれに合流すると

冠軍將軍の梁巨りょうきょ武徳ぶとくにて攻撃し、

懐帝かいてい司馬熾しばし)は救援の兵を派遣した。


石勒は諸将を留めて武徳を守らせ、

王桑おうそうとともに張陵ちょうりょうで梁巨を迎え撃った。


梁巨は降伏を願い出たが

石勒が許さなかったため、

そこで梁巨は城壁を登り越えて

遁走しようとしたが、

軍の者にとらわれた。


石勒は武徳へと馳せ如くと

降伏してきた兵卒一万余を生き埋めにし、

梁巨の罪状を数え、殺害した。


王師(晋軍)が撤退してゆくと

河北の諸々の堡塁・城は

大いに震え上がり、皆

石勒に人質を送って降伏を願い出た。


(註釈)

今日も元気に人を生き埋めにする石勒。

ぼのぼのの空想に出てきそう。


ぼのぼの

「こんな時には、石勒おじさんが来て……」


石勒

「さぁ、悪い子は

どんどん埋めちゃおうねぇ」


ぼのぼの

「ぼくたちは……埋められちゃうんだ〜。

こわいよ〜」


降伏してきた人たちを埋めちゃうのは

白起はくきや項羽もやってましたが、

こんな事ばっかりしてると

誰も降ってこなくなるんじゃあ……?



12.

及元海死,劉聰授勒征東大將軍、幷州刺史、汲郡公,持節、開府、都督、校尉、王如故。勒固辭將軍,乃止。


(訳)

元海の死に及んで、劉聡りゅうそう

石勒に征東せいとう大将軍・并州へいしゅう刺史ししの位を授け、

汲郡公・持節・開府・都督・校尉・王

の位は以前のままとした。


石勒が

征東大将軍の就任を固辞したため

沙汰止みとなった。



(註釈)


310年、劉淵りゅうえんが亡くなり

跡を継いだ劉和りゅうかは6日で滅んで

劉淵の四男、劉聡りゅうそうが即位。


匈奴漢のド主力である石勒は

依然として好待遇を受けますが、

戦功が凄まじすぎて

王・公・大将軍・幕府・都督・持節と

もう与える官職が残ってない感じです。


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