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淡々晋書  作者: ンバ
第一、宣帝紀
10/313

九、曹丕が魏を建国

9.

魏文帝即位,封河津亭侯,轉丞相長史。會孫權帥兵西過,朝議以樊、襄陽無穀,不可以禦寇。時曹仁鎮襄陽,請召仁還宛。帝曰:「孫權新破關羽,此其欲自結之時也,必不敢為患。襄陽水陸之衝,禦寇要害,不可棄也。」言竟不從。仁遂焚棄二城,權果不為寇,魏文悔之。 及魏受漢禪,以帝為尚書。頃之,轉督軍、御史中丞,封安國鄉侯。


(訳)

魏の文帝(曹丕そうひ)が

(魏王に)即位すると

宣帝は河津かつ亭侯に封じられ、

丞相長史に転じた。


ちょうど孫権の統率する兵が西を通過した。

朝廷は、はん襄陽じょうように穀物が無いため

賊を防げないのではないかと議し、

当時、襄陽を鎮守していた曹仁そうじんを召して

宛に帰還させる事を請うた。


宣帝は言った。

「孫権は関羽を破ったばかりで、

今は地固めをしようとする段階です。

間違いなく、憂いを為そうとはしますまい。


襄陽は水陸の要衝であり

賊を防ぐ為の要害です、

放棄するべきではありません」


魏文はついにこの言葉に従わなかった。


曹仁はかくて二城を焼いたが

果たして孫権は攻めて来ず、

魏文はこのことを悔やんだ。


魏が漢から禅譲を受けるに及んで

宣帝は尚書に任じられた。


しばらくして、督軍とくぐん御史中丞ぎょしちゅうじょうに転じ

安国郷侯に封じられた。



(註釈)

司馬懿大好き曹丕の代になりました。

司馬懿42歳、曹丕34歳です。


曹操が死んだら、あれよあれよと

漢の献帝に禅譲を迫る段取り、

手際が良すぎます。


曹操が亡くなる以前から

結構入念な準備が進められてたのでは

とか、疑ってしまうくらい。


曹丕は、退位した献帝に

山陽公さんようこうの位を与えて

格別の待遇を与えたとされ、


前王朝の皇帝の血統は、

宋の劉裕りゅうゆうが禁を破るまで

基本的に丁重に扱われるものとなります。


(司馬懿の次男がのちに

皇帝・曹髦そうぼう弑逆しいぎゃくするという

言語道断の暴挙に出ます)


あと司馬懿は、1回くらい

予想外した方が人間味あると思う。

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