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第六話 ライバル
私の名前は大月京子。
人は私の事を美少女霊能者と呼ぶけれど。
あまり好きじゃない。
「実力が無いみたいじゃないのさ!」
でも私の事を知る者は実力も伴っていることは既存である。
そう、私は若手ナンバーワン。
若手じゃなくてもナンバーワンの自信はあるけど。
ベテランと競い合う機会はめったに無いし。
仮にベテランが失敗した除霊に私が成功したとしても。
時期が良かったとか、ベテランの除霊効果か効いてきた時にタイミングが重なっただけとか言われて。
なかなか全ての中でナンバーワンとは認められないのよね。
でも、そんなベテランよりも敵意している相手がいる。
そいつはしょーもないミスから植物人間として戦線を退いた。
そいつが現れるまでは私がナンバーワンで去った後もナンバーワン。
「勝ち逃げすんじゃないわよ!」
そしてある日病院から電話がかかってきた。
「はい!」
「大月ですが!」
「こちらは青山総合病院ですが!」
「城戸さんの意識が回復しました!」
あいつが目覚めた。