参戦
…なんなんだ今のは?!
この俺が、魔法も使われずにこれ程にダメージを受けるなんて…
ちっ。考えても仕方ねぇ、今の一撃くらってちょっとは頭冷えたわ。
ヴェルツンが吹っ飛ばされた後の上空では
「へぇ…流石に強いね」
と、見た目は16~18歳くらいの青年がニコニコしながら言う。そいつは少しサイコパスな香りがしくる。一番闘い難い相手だ。
「ああ。流石にあの力を持っているだけある…」
武人…と言うべきか?筋骨隆々。力だけならヴェルツンより上だろう。見た目はおっさん。
「…強い」
無表情で銀髪の女。そして顔も整ってる…
何考えてるか分からん感じだ。
「所詮は人の子。ヴェルツン!さっさと終わらせろ!」
こいつは額から小さなツノが2本生えている。こいつら…まさか人間じゃないのか??
「やはりあやつの闘い方は美しくない。だからそんな攻撃を食らうのだよ、ヴェルツン。」
口調が貴族みたいなやつ…
こいつは頭が良さそうだが、他の奴らより力自体は弱く感じる。
ツンツンを吹っ飛ばしてから上の奴らの会話を聞いていると
「キアン、もう取り返しなどつきませんよ?」
とメウが言う。
そんな事はハナからどうでもいい…
ここで一人倒せだことが大き
ガラガラガラ…
ヴェルツンが吹っ飛んで行った方で、崩れた壁が動き始めた。
そこから、不気味なオーラがそこからどんどんと大きくなっていく。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!
ーーー っ!!は?!なんだこの魔力は!!それに…!
「おい…テメェら…誰に向かってそんな口聞いてんだ??俺はヴェルツン…あの方の右腕!あの方の次に強い男だ!!!!このガキやる前に、テメェらから殺ってやんぞコノヤロウ…」
ヴェルツンの上に覆いかぶさっていた壁は吹っ飛ばされ、巨大なオーラを纏っている。
「あははは!やっぱりヴェルツン死んでなーいっそのこの殺ったら、僕と殺りあおうよー!!」
サイコパス野郎が笑顔で言う。
見た目通り、こいつは頭がおかしいやつなのだろう。
「うっせぇ!黙って見てろ!!今すぐそのガキぶっ殺して、魂持ち帰った後にお前を殺してやるからよ。」
「うん!早く殺ってね〜!あはははははは!今日はなんか楽しいねぇ〜!」
「おいガキ…キアンって言ったな?お前を殺さなきゃいけねぇ、今度こそ覚悟しろ。」
「…ったく。じゃ、続きを」
俺らは、第2ラウンドへと入ろうとした。
その時だった。
『困るなぁ…それ以上学園の運動場を壊さないでくれるかな?それと、その子はうちの大事な生徒なんだ…帰ってくれると嬉しいんだが。』
校舎から声が聞こえたので、そちらを振り向く。
そこには笑顔で此方へ歩いてくる、サン・マーレ魔法学園の校長であるトラウス・ケディ・ティアロームが居た。
「あんた何しに来たんだ?」
「おやおやキアン君、こんにちは。怪我は無さそうだね?」
優しい雰囲気を纏ってニコニコしている校長。こいつは俺が入学して見てきたやつ…いや、今まで出会った全ての奴より強いと感じた程の…
「ああ、今始まったところだ。校長には悪いが、良いところなんだ…邪魔しないでくれ。」
そう、今喧嘩の最中。そして相手はあの7人の内で強い方…そして自分の力も試せる最高の機会を逃したくないのだ。
「んー。何を言っても聞かないって顔だね?……分かったよ。じゃあ僕は他の子達の足止めでもしておくよ。終わったら、帰ってもらう。分かったね?」
それでも笑顔を崩さない校長。流石に強いだけあるが…相手はあの6人…大丈夫か?
「大丈夫なのか?他の6人も結構強い感じがするぞ?」
「君は敬語を習った方がいいね。特別に今度私が敬語の授業をしてあげましょう。…ですが私は校長、生徒を守るためなら自分を犠牲にしても不思議ではありませんよ?それに、彼等くらいに手こずりません。」
こいつが言うと、出来そうな気がするのがムカつく…が、これだけは言っておく
「そんな授業いらねぇよ…」
そう。俺に敬語なんて無理な話なのだ。
話は逸れたが…
「ヴェルツン!長くなって済まない、待たせたな!」
「はっ!待った分、俺を楽しませてくれるんだろうな?」
「…ふっ。……当たり前だ、バーーカ。」
俺とヴェルツンは、笑みをこぼして
それでも油断はなく睨み合う…
「「行くぞ!こっからが本番だ!!」」
二人のオーラが膨らんでいきぶつかる衝撃が、第2ラウンドの開始ゴングとなった。
お読みいただきありがとうございます。
次回からvsヴェルツン第2ラウンドです!
そして、校長vs6人も…
色々と話が進んでいきますので、おかしな部分がなるべく無いように書いていきます。




