さようなら、私の片想い。
つい一週間前に高校を卒業した少女、鈴川 陽菜には中学校のころから思いを寄せる人物がいた。
しかし彼は、背が高くて、運動神経がよく、イケメンな完璧な男の子。
平凡な陽菜には高嶺の人間だった。
そして陽菜は、
『最後のHRが終わるまでに告白をしなければ、彼を諦める』
という己の約束に基づき彼のことを諦めようとするものの、後悔していた。
そんな時幼馴染からかかって来た一本の電話。
告げられたのは、
『幸晴が交通事故で、さっき、死んだ』
陽菜の想い人、逢沢 幸晴の死を知らせる言葉だった。
後悔の念にかられる陽菜が、冷たくなった幸晴の身体に向かって告げた言葉。
「ずっと好きでした、って暖かい君に伝えたかった」
ーその言葉が、陽菜を"繰り返し世界"へ送ることになる。
ー大好きな彼に想いを伝えるため、陽菜は運命の高校3年生を繰り返す。