#1
ピ・・・ピピピ
頭の上で携帯のアラームが鳴り響く
朝か~ ってか明日から夏休みじゃん
起きて終業式に出ればおkだ
蜜はモゾモゾと起きだした
寝起きはそんなに悪くはない
学校に行くと皆、夏休みの話題で盛り上がってた
「おはよ~」挨拶しながらカバンを机に置きに行く
「あ!蜜~おは~」私の姿を確認して仲良しの加奈がやってきた
加奈は中学の時からの友達
比較的に深く狭くをモットーに友達を作っている為、貴重な存在だ
まあ、自分が人の好き嫌いがあるだけなんだけどね
浅い付き合いの子もいるけど、
なんでも話せるのは、この高校ではまだ加奈だけだ
「ねえ、蜜は夏休みバイトでしょ? でも空いてる日遊びたいな~!! 海行こうよ!!」
海ね・・・あまり露出は好きじゃない
けど加奈とは遊びたい
「ん~まだシフト決まってないから、連絡するわ」
ニッコリ笑って返しといた
そろそろ講堂に行く時間
「ほら、加奈行くよ」 軽く促しながら移動する
加奈はブツブツと「蜜もったいない。早く彼氏作りなよ~」って
内心またかって感じたけど聞かなかったことにする
最近、加奈に彼氏ができてから毎日のように言ってくる
長い校長の話が終わり、ホームルームも無事終了
成績もそんなに悪くなかった
これで夏休み中バイトに明け暮れても文句は言われないだろう
早くあの家を出たいから必死にバイトしてお金をためている
「加奈、バイトあるから先帰るね!彼氏によろしく」
私はそう言って教室を出て行った
「マスター、おはようございます!!」
私は店のドアを開けながら言った
働いているところは隠れ家的な、落ち着いた雰囲気のカフェだ
若い子はほとんどいない
お忍びで結構来てる人たちはいるみたいだ
芸能人ってやつがね
私は興味がないけどさ
だからかね、マスターに気に入られて雇ってもらえてるのは
「お!蜜ちゃん、おはよう。今日もお願いね~」
マスターが私を確認して笑顔で言ってくれた
実はマスターもモデルの仕事をしていたらしい
なので、かっこいい
でも場所も地下で注意しないとわからない所にあるため知ってる人しか来ないみたい
マスターいわく 芸能人のお店 だとか・・・
よくわからないが時給もいいし楽しいからやりがいがある
そこで
「蜜?ってハチミツの~??」
って声がした
めずらしい 若者だ
振り返ってビックリした
男の子をキレイって思ったのは初めてだ
どう書いていいやら・・・