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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

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強欲な両親と真実の愛を貫く旦那様の板挟みになったら

作者: Ash
掲載日:2026/08/20

嫁いでしまえば、実家は口出しできない?

いいえ、そんなこともありません。

金で買われた花嫁でない限り、実家はいくらでも口を出してきます。

結婚したら婚家の者?

いいえ、違います。

実家が口出しするな?

するでしょう。娘というのは、実家の資産です。

結婚は貸し与えただけです。

虐待されていた娘が嫁に行った先で溺愛されて、実家が潰されても連座しないのは、他の家の後見を受けているからです。


何が言いたいかというと、真実の愛とかで、夫に蔑ろにされている妻は実家が助けられるものです。

では、親が強欲で夫のお陰で甘い汁を啜っている場合は?

両方とも縁を切りましょう。

やり方は――


あ。旦那様の叫び声が聞こえますね。

旦那様とは同じ館で生活しています。主人の部屋に旦那様。奥様の部屋に真実の愛のお相手。

そして、私は物置に。完全に虐げられた可哀想な妻、ですね。

使用人たちの走る音がしますが、私は物置で静かにしています。

バタバタしたせいか、その日は夕方まで食事が来ませんでした。

食事は野菜クズが浮いている水っぽいスープに黒パン。使用人の食事の残りを水でかさ増ししたスープと使用人すら食べない古くなったパンということです。

食事を持ってきた使用人が言うことには、真実の愛のお相手が亡くなったそうです。

それでも、私の待遇は変わらず、旦那様はまた真実の愛のお相手を見付けたそうです。

そして、またお相手に死なれます。

旦那様はまた真実の愛のお相手を連れて来ます。

もう三人目です。

使用人たちは気味悪がっています。

二人のお相手の死亡。

三人目もまた旦那様のお隣りで亡くなり、遂には、使用人たちは旦那様を化け物として訴えました。

普通なら貴族が平民を殺しても、訴え出ても何も問題にはなりません。妻殺しもそうです。

ですが、化け物とあっては、国も動かざるをえませんでした。

旦那様は吸血鬼として処刑されたそうです。

私? 私は哀れな被害者として扱われました。

衰弱が酷いからと、実家ではなく、療養施設に入れられました。

強欲な両親と真実の愛を貫く旦那様。

可哀想な娘が私に助けを求めて来ました。あの娘は今頃、出入りの商人と暮らして幸せになっているはずです。

さて、次の依頼者は誰でしょうか?

また真実の愛の犠牲者だと良いですね。身代わりがすぐに見付かる真実の愛の、犠牲者が。

そうすれば、使用人が訴え出なければ、致死量まで何人でも血が吸えますから。

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