第59話 女の子向け手作りグッズワークショップ
時々、作者自身も読み返して「どうしてこうなったんだろう?」とか「オレはいったい全体何を読まされてるんだ?」って疑問に思うことよくあります。
排除の論理ではなく、良いところを伸ばす。オレをお目当てに来た女の子たちにもう少し寄り添うことで彼女たちを顧客に取り込むことにした。
常連さんたちは転生者たち同士の価値観の合う仲間で集まってて、オープンな価値観ではあるものの、自分たちを変えてまで他人に迎合することはなく、悪く言えばオープンなのに矛盾するようだが閉鎖的なので、ミーハーな女の子たちが彼らに寄り添っていかない限り、お互いに得体のしれない集団である。
女の子たちのお目当てがオレである以上、オレが女の子たちに寄り添っていって転生者の異教徒集団もいい人たちだよと説得する必要がある。しかし入り口で帰ってしまっては寄り添う前に接点が出来ない。
そこで一計を案じた。女の子が「かわいい!」と言いそうなファンシーグッズを手作りするワークショップを開催しよう。これならば完成するまでに対話する時間も取れるし、彼らは怖くないよという話もついでに出来るだろう。
店長のように流れで自然と相互理解を促すのはオレには無理だけど、言葉を伝えることくらいは出来る。それで行こう。
でも女の子が好きそうな「かわいい」グッズってどんなんだろう?どんなの作れば良いかな?とりあえず、喫茶店らしくマグカップ作るのは鉄板として、それにどうすれば「かわいい」のだろうか?
店長に言われるまでイケメンという自覚はなかったし、女の子の視線を意識することも無かったけど、その無関心が女の子たちを泣かせていたと思うと心苦しい。もしもっと若い頃に自覚してたら、自分も女の子を理解しようと努めて、こういう時にアイデアが浮かんできたはずなのに。
わからないものは仕方ない。今から女の子の心を理解する努力を始めるしかない。とりあえず、女の子と言ったらお花が好きだよな。そして虹とか色鮮やかなのが軽やかに渦を巻いてるのとかも好きだよな。
あれやこれやと雑誌で女の子文化を付け焼き刃で勉強して、手作りワークショップで作るものは、毎週繰り返しの日替わりで以下のアイテムで始めることにした。
・デイジー花冠
・ビーズのフリンジがついたベスト
・絞り染めのTシャツ
・花柄のマグカップ
・ピースマークの付いたビーズネックレス
カラフルなビーズに塗料を用意し、雛菊も調達して、またこのワークショップが継続できるようにプランターに植えて店先に並べて栽培を開始する。
そして、「世界で一つ、自分だけのオリジナルアクセサリーを作ろう!」の煽り文句の手作りアクセサリーワークショップ開催中看板を作り、公堂入口付近にある今日のおすすめの黒板の隣に置く。
これで、女の子が入り口開けたらすぐ帰るのではなく売店のところまで来てくれたらいいんだけど。
ボブはわざとでなく、女の子向けのファッション誌やスイーツ、アクセサリーや占いとかのありとあらゆる書籍を読んで大真面目に何を作れば女の子にウケるか考えた末、何故かヒッピーグッズばかり作ることになります。




