第21話 幕間(おまけ) コーヒーの起源
カクヨム版に無い、なろう版オリジナルの幕間です。コーヒー起源のカルディ伝説とマリーっぽい謎のおねえさんが登場します。
むかしむかし、あるところに、巫女のおねえさんと羊飼いのおにいさんが住んでいました。
おねえさんは第一の滝に滝行に、おにいさんは羊たちを連れて放牧に山に行きました。
おねえさんが滝に打たれて詠唱を唱えていると、去年のものと思われる藁が紫色に変色していました。珍しいこともあるものだと持ち帰りそれを入れてお酒を作ってみました。
するとどうでしょう、一口飲むと視界がサイケデリックに極彩色に渦巻き、まるで昔おにいさんに連れられて行ったレイヴパーティーのようではありませんか。
その頃、おにいさんは羊を放牧していると何頭かの羊たちは目が虚ろになり興奮して歓喜しています。スローライフに憧れて羊飼いを始めたものの、かつて街でブイブイ言わせていた頃のアシッドパーティの興奮は忘れられず、その羊たちの後をつけてみました。
すると興奮して奇行をしていた羊たちは赤い実を食しています。ちょっと興味を持ったおにいさんは自分も一粒食べてみます。その実は口に甘く、飲み込むとズシンとおなかに苦く癖になる味わいで、ついつい前後不覚のふらふらになるまで食べてしまいましたとさ。
この覚醒作用のある実の発見の功績からこのお兄さんは後世の人から「カルディ」(高貴なる者)という諡を与えられましたとさ。めでたしめでたし。
その後、地元の寺院(エチオピア正教会)に納め、当時世界の文化の中心だったエチオピアからコーヒーが広まり、キリスト教諸宗派についても啓典の民としてたイスラム世界からエチオピア正教会に伝わるコーヒーを学んだイスラム僧侶が、コーヒールンバの「むかしアラブのえらいお坊さん」となるところまで書けますが……。リズム狂いますからここまでで。




