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プロローグ:聖マリー・ジェーンの黙示録

カクヨムさんとこはネタ出しで、こちらが清書です。基本的に小規模な修正が多いですがコレは幕間から全編のプロローグへと格上げして文字数にしてほぼ倍に増量しました。文字数が増えてちょっとインパクトが薄まったかなって気もしないこともないですが許容範囲かなと。カクヨム公開版を既に読まれた方も微妙な違いを味わっていってください。

 ハーブの薫香が信徒たちの手から手へと渡るジョイントの煙と共にマリーにも届くのを見た。


そこで、七枚の葉っぱを持っている七人の御使が、それを吸う用意をするのを見た。


 第一の御使いがハッパを吸った。すると理性の三分の一、羞恥心の三分の一が失われ、この青草が燃え尽きるのを見た。


 第二の御使いがハッパを吸った。すると火で燃盛っている大きなジョイントが三分の一の吸い残しを残して水溜りに落ちるのを見た。悔しがってもう1本キメなおすのを見た。


 第三の御使いがハッパを吸った。するとニガヨモギの酒が出され、スプーンの角砂糖を経て甘露となった水が酒を白濁させるのを見た。


 第四の御使いがハッパを吸った。すると評論家の三分の一、政府広報の三分の一、道徳規範の三分の一が故意の誘導である証拠をはっきりと見た。


 第五の御使いが、ハッパを吸った。するとマリーのキッチンにある底しれぬ鍋からいい匂いが立ちのぼりイナゴの佃煮が提供されるのを見た。


 第六の御使いが、ハッパを吸った。すると旧車會の会合が開かれ、務所に繋がれていた四人の総長が彼らの乗り物である旧式のバイクの口から出る火と煙と硫黄に咽るのを見た。


 もうひとりの強い御使が、ハーブの煙に包まれて、上の階から降りて来るのを見た。その頭に、緑黃赤のバンダナをいただき、その顔は太陽または火の柱かと見まごうばかりに燃え盛るジョイントを吸っているのを見た。


 彼は開く以前にまだ巻かれていない未使用のジョイントペーパーを持っていた。そして、野草の花穂をグラインダーにかけ、大声で「JAH!」と叫んだ。


 彼が叫ぶと深いディレイで言葉が七倍に増量された。わたしはそれを書き留めようとしたが「聴けよ! 紙と鉛筆じゃなくてハートと魂で。」と言うのを聞いた。


 そして、長年にわたりストーンしていたあの御使いがマイクを天高く掲げ、それをみあげるように上向きに歌い、対バンの開演時刻が迫ってることを告げる。


 第七の御使いがハッパを吸いまくる煙が満ちる時には神が降臨して全てを取り除き我らをハイにすることを告げたがそれは幻覚で人生の価値を知るものは地上でそれを見つけるものであると知る。


 すると、マリーの口から「さぁ行って、神奈備山の野草を摘み、御使いのペーパーを受け取りなさい」と言われた。


 そこで、わたしは神奈備山の野草を摘み、その御使いのもとへ行き「そのペーパーで巻かせてください」と言った。すると彼は言った「それは巻くのでなくハーブバターにするほうがおいしい。ジョイントは苦いがエディブルは甘い」


 私は御使いの手からシートを受け取ると、それを食べてしまった。舌の上で溶けて視界が極彩色の渦巻きを描き出した。


 その時、「意識と調和をONにして、戦いからドロップアウトし、不和ではなく愛を育みなさい」と言う声を聞いた。


 それからわたしは、吸い口がふたつあるボングを与えられて、こう命じられた。「一時の癒やしを求めて来る者たちと、それで吸いなさい」


 「外の人はそのままにしておきなさい。彼らは真実に目を瞑り710日の間我らを中傷するだろう。彼らに無理に奨めてはいけない。そしてわたしは、ふたりの吸引者につかの間の安息を与えよう」


 ふたりの興味本位のフェイクはすぐ飽きて立ち去った。見よ、すぐにつぎの者が来る。


 第七の御使いがハッパを吸った。すると子羊たちは意味の分からない言葉をつむぎ、唐突に大笑いし始めた。


 ここに知恵が必要となる。思慮のある者は野草の数字を解くと良い。その数字はハーブを表す。その数とは420。

カクヨム版では、集団異世界転移してきた異教徒たちをカリオモンで融和後の幕間おまけとしてざまぁ編への基調講演としてこの話の旧バージョンを置いていたのですが、インパクトが大きいので、先頭に出すことにしました。さて、ざまぁ編の王太子の悪夢はどうしましょうか。

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